今回は前作のじわりじわりとくる雰囲気とか設定の怖さというよりも、グロい描写やら思考やらでこちらを怖がらせてくるのでスプラッタ系の怖さです。自分は前作の方が遥かに怖いと思っています。やってみて思ったのが今回は「怖い」と言うよりは「気持ち悪い」と言うことです。ひたすら暴力表現の「陰陽編」「惨殺編」。生理的嫌悪感を覚える「妄想編」「底蟲村編」などがそうです。もちろん前作にあったコミカルさは欠けていません。むしろ多くなっていると思います。プレイヤーを興奮させようとしてるはずの「官能編」や、シリアスであるはずの「サイキック編」とかですら笑ってしまうのは自分だけでしょうか?ここで言っておきたいのは決して2がクソということではないのです。周りでは結構言われてるみたいですがね・・・。それは1と比べたときの話ならきっとあると思います。怖さの表現方法が違うのだから1と2を比べるのは酷と言うものでしょう。これはこれ、一つのサウンドノベルとしては良くできてる秀作と言ってもよいでしょう。ハマること間違いなしです。今回はちゃんとフローチャートも付いているので選択肢の選択漏れも防げるし、エンディングも見やすくなってるので良心的です。ボリュームもシリアスからコミカルまで満点ですね。やって損なし。ただ、1からのことも考えてやっぱり3つ星ですかね。 (鬱ウラウラ 2005年01月30日) from Amazon Review
止め絵、ムービー、サウンド、テキストがシームレスに組み合わされ躍動感溢れるシーンが効果的に表現される様は見事。流石は本家、次世代を感じるサウンドノベルに仕上がっている。
馴染みのある音楽、登場人物に、前作の匂いを色濃く残してはいるものの、余りにも突飛な物語の展開、総当りで解決できる一本道のシナリオなど、残念ながら内容ではSFC版の前作に遠く及ばない出来、と言わざるを得ない。
前作の等身大の恐怖は、本当に偉大だったと痛感。確かに、破天荒な方向に無節操に突き出るシナリオのバリエーションは『かまいたち』らしいのだが…
殺人事件、伝記ホラーに超能力…その余りの温度差にぎょっとする事もしばしば、である。
ゲーム中ならいつでも好きな場所へジャンプ可能なフローチャート機能は、攻略には非常に便利なのだが、その余りの便利さゆえに、ゲームが単純作業化してしまう側面も有り、諸刃の剣。
スタッフロールの出るエンディングが、基本的に、救いどころのないものばかりなのは好き嫌いが分かれる所か。正直なところ、僕は抵抗を感じたが。
唯一、史上最恐のオープニングムービーは諸手を挙げて評価できるポイント。必見です。 (くらふと 2004年06月28日) from Amazon Review
僕がPS版をプレイした時に思った怖さ…、それは「次に狙われるのは僕かもしれない」という怖さでした。
しかし、今回の『かまいたちの夜2』はPS版にあった本来の怖さが無いように思いました。ただ気持ちの悪い映像を見せて、それによって得られる怖さは、『かまいたちの夜』本来の怖さではないように思います。
そして何よりも残念だったのはシナリオです。
サウンドノベルという以上、やはりシナリオはしっかりと作られていなければならないと思います。(ちなみに、前作のシナリオを担当された我孫子武丸さんは今作ではサブとして動いています。)
ただ、シルエットの人物が滑らかに動くところを見ると驚きますし、重要なSEもとても細かく録ってます。
そういう点では「さすがサウンドノベルの本舗!」と思いました。
今作を『かまいたちの夜』の続編ではなく、『監獄島のわらべ唄』として別物で出したのならもっと納得できたかもしれません。あまりにも現実離れしたトリック、前作の扱い、シナリオ、グロさ…。前作が大好きだっただけに、非常に残念です。 (ryuki 2002年11月23日) from Amazon Review
「この人は犯人じゃないだろう」って信用で出来ちゃったのが痛かった。
犯人の意外性、トリックなども大きく退化しているように見えたし今回は非常に残念でした。 (うぃっとねす eite 2002年09月21日) from Amazon Review
大好きだった「かまいたちの夜」の、恐かったことや犯人に対する許せない気持ち、愛する人を守りたいという気持ち、それらがすべて否定されてしまったような気がします。さらにいうなら、「2」のシナリオには、そういった要素が欠落しているようにも思えました。グラフィックや音楽がすごいなぁって思うだけに残念でなりません。 (with_me 2002年09月12日) from Amazon Review