確かに賛否両論の意見が出るゲームではあると思う。まず新システムの同時ターン制は斬新だし戦略性も広がって良かった。
音楽も文句なしの出来。戦闘シーンのグラフィックは確かに古い感じがするが、SRPGの性質上自分はあまり気にならなかった。でもグラフィックが綺麗だとモアベターだとは思う。
問題とされるのはリセットが前提となるゲームバランス。味方の攻撃が当たらなければ反撃によって一気に死ぬ、なんてことも多々あるし、一度死んだキャラは蘇らないというシステム(!)のため攻撃が当たるまで何度もリセットしなければならない。
それに加えてやりこみ要素の捕縛にしろレベルアップ時のパラメータ上昇にしろすべてが確率の上に成り立っているので、レアアイテムを持った敵を捕縛した上にパラメータもいい感じに上昇したと思ったら、敵の数%の致命攻撃によってあっさりと味方が昇天なんてこともあり、そんな時はコントローラーを投げ出したくなるほどストレスが溜まることは必至。
しかしその分自分の理想通りに立ち回ることができた時は物凄い達成感を得ることができる。
ステージごとの難易度も高いが、気になったのはステージごとに攻略に便利なユニットを出撃させなければならないことが多く、育てたくもないキャラを育てなければならなかったりして、SRPGにおける自分のお気に入りキャラを強く育てるといった自由度はやや低め。
キャラの個性を出す大量のスキルが生かしきれない感がある。
この難易度の高さは「やりがいがある」と「バランスが崩れてる」と両極の捕らえ方があると思うが自分は前者よりだったのでかなり楽しめた。
忍耐力のある人や従来のヌルいSRPGに飽きてきた人は是非ともプレイしてみてはどうでしょうか
(つちのこ 2005年10月20日) from Amazon Review