昭和を懐かしめるギャグ・テイストが、たまりませんね。
巻数を重ねる毎に、なんでもありのハチャメチャな展開になっています。
大きな歴史的な流れを前提にしていますが、
凄まじいばかりの勢いで、エンターテインメントを極めようとしています。

特に大久保長安の濃いキャラ設定は、ウッシッシッ、たまりません。
板倉勝重も「なるほど」という描き方ですね。

この『へうげもの』では、実在の人物が過激にデフォルメされていますから、
歴史ファンや茶道を嗜む方からは、賛否両論というところでしょう。
もっとも漫画ですから、笑って許して欲しいですが、
上田宗箇や小堀遠州は、その流派が今に伝わっているだけに
「もう、え〜加減にしなさいッ!」という感じでしょう。

ほんの僅かな時間で読み切れる『へうげもの』。
その馬鹿馬鹿しさに愉快に笑えるのも、
著者の膨大な作画時間があってこそ、なのです。
背景なども必要以上にギッシリと描き込まれています。
山田氏の才能とご努力に“焼げゃああ”と驚きつつも敬意を表します。
(不識庵 2013年10月15日) from Amazon Review

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マンガを読みました。歴史の話です。戦国時代とか出てきます。2巻目以降を読みたくなってしまいます。歴史って言えば歴史なんですが、なにかが違っているんです。読んで確かめてみてください。
(友ちゃん 2012年10月06日) 

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本作の主人公
古田重然(ふるた しげなり / しげてる)は、戦国時代から安土桃山時代、江戸時代初期にかけての武将、山城国西ヶ丘藩主。
一般的には茶人・古田織部(ふるた おりべ)として有名。通称は左介。
「織部」の名は、壮年期に従五位下織部正(織部助)の官位を叙任したことに由来している。

織部の総指揮でいよいよ聚楽第(じゅらくだい/じゅらくてい)が完成する。
豊臣秀吉が建てた政庁兼邸宅である.安土城にも劣らぬ贅を尽くしたものであった。
(Gori the 11 2011年03月18日) from Amazon Review

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戦国時代、織田信長、豊臣秀吉に仕えた古田織部を主人公として描いた作品で、古田織部は
茶器製作・建築・造園などにわたって「織部好み」と呼ばれる一大流行を安土桃山時代にもたらした。
戦国時代の「美」「数奇」が、武将たちの戦いに大いなる影響を及ぼしたとする史観で描かれている。

というこの作品の第2巻はいよいよ本能寺の変、
信長の命を奪ったのはあっと驚く人物だった。
(Gori the 11 2011年03月17日) from Amazon Review

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この席もしゃれた出会いで面白ですよ。
まずは
第四十三席 わびの大穴
第四十四席 Relaxでの
ノ貫(へちかん)との出会い。
そして
第四十八席 悪魔のささやき
などなどいっぱいいっぱい、
古田織部の機転の利いたウソ真が楽しめます。
(リンタロー 2010年11月09日) from Amazon Review

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このマンガの類まれなセンスを感じたところ、
書物ナンバーの「巻」がお茶の「服」になっている点に加え、
章立てが、「席」で現されている。
それがまたおもしろい。
例えば、
第十二席 武田をぶっとばせ
第十四席 mt.富士スカイライン
第十六席 今宵はイートイット
第十九席 未来への讃歌
第二十席 非常のライセンス
などなどいかがですか?
もちろん全席において楽しめそう。
そうですよね、
この本「へうげもの」でした。

(リンタロー 2010年11月08日) from Amazon Review

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茶道と歴史を感じることが出来る漫画です。すべてが史実に基づいているかどうかは分かりませんが、歴史の流れというものを楽しく知ることが出来るのではないでしょうか。また、茶道といえば、堅苦しいイメージがありますが、これを読むと茶道とは、人を楽しませるものである、と思うことが出来るかも知れません。そう思うと、茶道もすこし身近に感じられるような気がしますよ。
(Ryo 2010年10月31日) from Amazon Review

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主人公の古田織部は、大河ドラマや時代劇ではあまりなじみの無い人物ですが、利休の後に茶道筆頭となり、
織部焼をはじめとして当時の文芸を先導した遊びの天下人と呼べる傑物です。

この作品は織部を中心に戦国を生き抜いた武将・芸術家・商人達を、全て「数寄」の視点から描いています。
戦や政治もありますがそれは脇役で、あくまで茶の湯や焼き物といった文芸を軸に物語が展開していく意欲作です。
コミカルで大げさな絵柄が、欲望だけでなく苦悩や悲しみといったマイナス面も表情豊かに現しており物語に
味わいを与えています。

安土桃山という時代は戦国時代の延長ですので、相変わらず生き死にの駆け引き、戦の匂いが絶えない
危険な時代なのですが、楽市楽座によって生まれた豪商達の財力、南蛮貿易によるヨーロッパ文化、
日明貿易や朝鮮出兵によって流れ込んだ唐物・朝鮮の職人達といった物と人が渾然一体となって、
短期間に豪華絢爛な文化が花開いた稀有な時代です。太く、濃く、短い人生を派手に彩ろうとする人々たちの
欲望が昇華し、建築、絵画、茶の湯、陶芸、歌舞伎や浄瑠璃といった幅広い分野で日本独自の文化が花開きました。

そんな花火大会のような時代の中で、ひたすら独欲を追求し、また頑固に豊臣を支持して切腹することになった
古田織部という人物は、政治に深く入り込み、暗い印象もつきまとった利休とは対照的に常に陽のエネルギーに満ちていて、
読みながらテンションが上がっていきます。

モーニングで隔週連載ですが、物語も後半戦に入ってきています。豊臣の滅亡と共にどのように織部が数寄を貫き最後を迎えるのか、
作者の仕上げ方が今から楽しみでなりません。

(babel 2010年08月30日) from Amazon Review

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へうげもの11服は秀次切腹・伏見大地震・サンフェリペ号事件などを間に挟みながら、
”秀吉後”を見据え蠢く野心家達と相変わらずな数奇者達の交錯する時代が描かれる。
表紙はワインレッド、織部&佐太郎の数奇者師弟コンビの表情は見物。
巻末では、細川護煕氏が明らかにしたヤング古田左介の嘘みたいな活躍の記録を紹介。

まずは歴史的事件よりも織部の美学が一定の完成を見たことに着目してほしい。
”乙”美学を織部自らが語ることにより織部は利休の域に大きく近づいた。
蒔絵箱の再発見から織部焼の緑釉に繋がると思われ、美学のさらなる発展も予感される。
織部の美学に併せ発露する家康・三成・清正らの業と野望。
何より老いても信長の野望を背負い慶長の役へ向かう秀吉のロマンチシズムは哀しい。
また酒器(徳利)開発に見られる文化発展や様々な人物が語る経済戦略の重要性。
だが難しい言葉で語られるほどギャグからは遠くなっていく。
戦国ギャグと銘打ちながら、この単行本はギャグ3流・戦略性2流・ロマン1流なのである。

顔芸以外で織部がギャグをしにくい分だけ脇役たちは躍動している。
馬鹿数奇者コンビ再結成の細川忠興を筆頭に福島正則や利家&右近コンビ、
そして荒木又兵衛や頭角をあらわしてきた小堀作介は次巻以降への期待が高まる。
さらに気になる人物が二人。
朝鮮半島に明・西欧諸国に比肩する商業国家樹立の夢を吐露する小西行長。
壮大な構想に漂う悪漢の香り、彼もまた骨太な業を背負う者だった。
これによりスケールが格段にアップした関ヶ原の戦いに期待したい。
もう一人は伊達政宗の好敵手にして秋田繁栄の礎を築いた佐竹義宣。
強面で鳴らす将来有望な暴力団幹部なのに部下とキャッキャウフフするのが願望とか、
そんな感じの、おおよそ戦国漫画にあるまじきセンスの持ち主なり。
(S2@長文御免 2010年07月29日) from Amazon Review

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このマンガも既に5年。
古田織部も血気盛んな若者ではなくなった。
茶道頭という要職も務めれば
若い頃のエネルギッシュ感は無くなっても仕方ないか。

その辺が、若干テンションが落ちているようにも見えてしまう所だが
自分らしい焼き物を作ることへの情熱は衰えてはいない

まだまだ織部焼の完成への道は遠い。

早く続巻が読みたいなぁ〜
(スザリーナ・ジョリー 2010年07月27日) from Amazon Review

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