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男女関係について語る自己啓発系の本とかで割と良く見るのが「女と男は実は異星人くらい違うんだぜ」という言葉であるが、その異星人ほどに違う男女の差異をネタにしつつも、やっぱり恋愛を軸にしていくのがろびこさん作のこの少女マンガ『僕と君の大切な話』である。 俺は男だけれど少女マンガとかよく読むし、『となりの怪物くん』は文句なしの傑作だった。だからろびこさんの新作ということで読まない手はないという感じだったのだが、漫画雑誌デザートで一話を読んだ限りではちょっと会話が思春期だなぁ……って感じで恥ずかしく、連載を追うのはやめた経緯がある。 しかしまとめて読むとなかなか面白かった。 男が読んでみると、ヒロインの方の心理描写は「なるほどなぁ」って感じ。特に納得したのは帯にも書いてある「大事なのは共感してあげること」で、これだけで大体女子の人間関係における行動原理の基礎が表現されているように気がする。 会話というのは人間にとって最も基本的なコミュニケーション方法だけれど、男はどちらかと言うと自分の感じたことを語りたがる生き物なのではないだろうか。しかし女子というのは個というよりは群体であるという属性を重視し、だから相手が語ることについて「自分はこう思う」と反対気味の意見の提示をするよりも、「あなたはそういうことを感じたんだ。わかるわかる」と共感や持ち上げ気味の意見を入れてフォローする傾向があるのだろう。まあ、女子の方が平和だよね。それゆえのしがらみも大きいのかもしれないが。ということを感じた。 ただ若干ツッコミたくなったのは、ヒーローの方がやっぱり少女マンガ的なヤローであることであり、いや、別にそれが悪いと言っているのでは断じてないんだけれど、男からすると「こんなヤツいねぇよ」と感じてしまうのがまた面白かったw
前作との比較について一点。 少女マンガの人気作といえば『アオハライド』が一番のように思うのだが、あの作者の咲坂さんも新作では『個性を持ったヒロイン』『陰を持ったヒーロー』という特別な世界を切り取った『アオハライド』から、より庶民的で一歩踏み出せない、ダブルヒロインを扱った『思い、思われ、ふり、ふられ』の連載に移った。...
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(天田龍太郎 2016年03月13日) from Amazon Review
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作者のろびこさんは『ひみこい』の時代からその存在を知り、今のところ全作品を追いかけています。 本作『となりの怪物くん』は、今後間違いなく2010年代を代表する少女漫画のひとつと数えられることでしょう。
その面白さたるや、ヤマケンが大活躍する中〜後半に至っては続きが気になるあまり30代のおじさんが本誌を購読していたくらいです。
土日重なりの給料前倒しの24日(本誌発売日)に、同僚から「給料入ったし一杯どうよ?」と誘われた際に 「いやあ今日はちょっとね!」と言いつつ顔を綻ばせた私を見て、同僚は私が女性と素敵なひと時を過ごすものだと 完全に勘違いしていたようですが、いやあ彼はまったく馬鹿なやつですよ!
きっと彼は、その後で私が「ヤマケンどうなったんやヤマケェェーン!」などと心の中で絶叫しながら 書店に急いでいたとは夢にも思わなかったでしょう。ちくしょう。
などという由無し事はこのくらいにしまして……さて、この最終巻の評価は★5としていますが、 この巻だけで言えば実際のところ★4です。じゃあ大人しく★4にせんかいハゲという声も聞こえますが、 最終巻の評価にどうしても作品全体の評価が影響してしまうのは、致し方のないことでしょう。
つまり、作品全体としては文句無しの★5なのです。 ただ、上記にもあるようにこの最終巻は非常に残念ながら満点とはいきません。 断腸の思いで★4です。というのもこの最終巻、どうにもこうにも無駄にボリューミィなのです。
――以下、若干のネタバレを含みます。
作者のろびこさんにとってはこれが初の長期連載です。それゆえにキャラに対する愛着が半端ではない こともよーく分かります。だからこそ、出来る限り色々なことを盛り込みたくなるのも当然でしょう。 しかしそれでも、まさか雫ちゃんが結婚指輪をつけるところまでやるとは思いませんでした。
個人的には物語のラストというのは、(これはかなりハイレベルな要望ではあるのですが)...
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(榎本 2013年08月12日) from Amazon Review
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アニメを数話見て、面白かったので10巻までまとめ買いしての感想です。
勉強にしか興味がない、帯の宣伝文句曰く「冷血少女」の雫と 顔も頭も良いのに人付き合いの下手な問題児春との不器用な初恋のお話。
春の家族の問題や、雫と春がお互いに抱いている複雑なコンプレックスなど 物語の核心の部分はシリアスですが、合間合間のギャグも面白くて あまり重くならず、テンポ良く読めます。
主人公二人以外の登場人物たちもみんな個性的で、二人に負けず劣らず不器用で可愛らしく コミックス描き下ろしの四コマや小ネタも面白くて、作者さんのセンスの 良さをうかがわせます。
とても良い作品だと思いますが、 「好き」→「やっぱり好きじゃない」→「やっぱり好き」→「やっぱり付き合わない」→「やっぱり付き合う」 という繰り返しがちょっとしつこくて(特に序盤) なんで好きなのか、なんで付き合わないのか 理由がすっと入ってこなかったので★マイナスしました。 心理描写はありますが、読んでいて何で好きなのかがイマイチ伝わってこなくて どういう理由だったっけ? と悩んで読み返すことが何度か…
雫が春を好きだと自覚するまでのくだりが駆け足すぎたんじゃないかな?と勿体ない気分 また、他の登場人物もせっかく個性的なのに、二人とも元々恋愛に淡泊(というか不慣れ)なために ライバルポジションのキャラの意味があまり感じられないのも残念でした。
一応ヒロインという肩書ですが、雫はとても潔い性格をしているので 重いテーマでもドロドロ〜という感じではなくヘンな微エロ展開などもなく 読後感はすっきりしていて読みやすいと思います。 読んでいて胸を締め付けられるというよりは、ドキっとしかけたところで タイミングよく入ってくるギャグに笑わせられるという感じでした。
総合的にはおすすめできる良い作品だと思います。 買って後悔はしていないですし、10巻も気になるところで終わっているので...
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(ゆっか 2013年01月02日) from Amazon Review
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雫、春、優山の3人メイン巻です。 これまでになく春と優山の家庭環境が踏み込んで描かれ、雫と春がお互いに対して抱いていた期待や共感、そして それを裏切られたと感じる失望感によるすれ違いが起こってしまいます。 しかしそれでもシリアス一辺倒にはならず、明るさ・強さを失わないキャラクターがホッとさせてくれます。 最後はかなり続きが気になる形で引きになって、それは卑怯でしょ・・・と唸ってしまいましたがw 春×雫派にはちょっとつらい巻かもしれません・・・(汗)
また、前回自分の、夏目さんへの気持ちをはっきり自覚したことで、少しずつ余裕をなくしていくササやん 何気にうまくいくんじゃ?という様子もある伊代と優山など、にやにやさせてくれる恋愛模様も展開していてお勧めです!
(赤い火星 2012年10月18日) from Amazon Review
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“天才の孤独” は古今東西いつでもどこでも語られてきました。 それでもハルの記憶は、言葉は、胸を衝きます。 痛すぎる。
秀才のシズクの焦りも、凡才の面々の苦悩も、全部。 自意識がある以上、他人と自分を比べてしまうのは仕方がない。 そこにどうしようもないコンプレックスが産声を上げるけれど。
何らかの天賦の才とコミュニケーション能力どちらもを持つ、 そんな恵まれた人物を、無学な私は知りません。 特異能力と対人能力、劣等感はお互い様かもしれないけれど…
兎にも角にも「学園ラブ☆コメディ」のような未読者の印象を 引っ繰り返す、深い、鋭い10巻でした。
(ミノー 2012年09月15日) from Amazon Review
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ハルと優山 シズクと隆也 ヤマケンと伊代
〈きょうだい〉をキーワードに物語はひとつのヤマ場に突入です。
自分に価値があれば、大切な人に振り向いてもらえるはず。その為に努力するシズクと優山。 彼らが恐れるのは空っぽの自分。相手にされるだけの価値の無いわたし。
一方、自分の特殊な価値ばかりに期待されて、その全てを要らないというハル。 ハルが怖いのは疎外だ。知らないうちに大事な人から、恐れられ、妬まれ、そして遠ざけられること。
みんながんばっているだけだなのに、どうしてこんなに噛み合わないのか。
そして苛立ちをぶつけられるのはいつもハルだ。結局、ハルは優しすぎる。
ハルが欲しいのは、過度な期待でも、特殊な能力への羨望でもなく、ただ自分という人間をありのまま認めてほしいだけだ。 だからこそ、1話のシズクの言葉がどれほど彼の心に響いたか。
今までの伏線を8割方ひろった感のあるこの10巻をして、まさに名作と呼ぶにふさわしい作品になったと思います。 物語は佳境に入ったばかりでしょうが、非常に上手い展開に舌を巻きます。
次巻が気になりすぎて待てないので、取り敢えず1巻から読みなおしています。
ところでなんとアニメになるそうです。びっくりです。盛り上がってるみたいで嬉しいです。
ついでにぜひ、次の講談社漫画賞を・・・・。
(スミレ 2012年08月13日) from Amazon Review
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今回は優山さんとハルの過去がメインになっていて 幼少期の2人にも注目です!
ヤマケンが本編にほとんど登場していなく ヤマケン好きには物足りないな。。と思っていたら 今回おまけページが多くてそこにヤマケンが載ってますよ!! 本当にヤマケンが好きならそのおまけページのために 買っても損はないんじゃないか とゆう出来になっています。
今回も来月のデザート本誌で10巻の続きを読める感じになっているので デザートを買い始めようかと思っている人は買いやすくなると思います。
とな怪最高!
(natsu 2012年08月12日) from Amazon Review
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要点を詰め込み過ぎてどこの話かわからなかったのと、ごちゃごちゃしてたと感じました。
声優さんは豪華なのでただ聴くだけなら楽しめたので星三つです。 個人的には優山の歌が結構ハマりました! 買って損はないと思います。
(ドラマCDについて 2012年06月04日) from Amazon Review
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9巻は前巻のキャンプの続きから。
雫とハルの変化にも注目ですが
雫に友達にはなりたくないと告げ去っていったヤマケンくん。
以前は個人的に好きになれなかったこのキャラ
どんどん株あがってます( *`ω)
ハルを選んだ雫だが、せっかく良い友達になれそうだったヤマケンが離れていってしまい いい表情にはなれなかった。
夏休みをすごす雫たち。 そんな中、ハルと雫に進展が。 そして、夏目さんとササヤンにも
少しずつ変化しながら それぞれの夏がすぎていきます。
そしてこの巻の最後で、見えてきた ハルの過去とは? 吉田春とは、何者なのか。
いよいよ物語の核心にふれそうなので 次巻がたのしみです。
(やまだ 2012年05月28日) from Amazon Review
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この巻ではササヤンと夏目ちゃんの関係がいろいろと描かれているのではないでしょうか。
お互いの立場と想いと。。。
今のところササヤンのほうが一枚上手のようですが 振り回されてますねw
個人的には優山の面白い一面が見られてハルとみっちゃんと笑ってしまいましたw
あと相変わらずラヴラヴなゆうちゃんと時田君!微笑ましいですね^^ もちろんメインふたりもいいです! 地学準備室で。。ねぇw
ハルの家のことも少しずつ絡んできているのでこれからいろいろとわかっていく感じでしょうか^^
それぞれの夏が終わってどんな秋になっていくのか。。楽しみです!
(yyuunn 2012年04月08日) from Amazon Review
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