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毎度のことですが、初読から続けて5回は読み返しました。
殴られ続けてゆくうちに、昔の荒々しさを見せるトルフィン。 相手を挑発して、なんとしても100発耐えてクヌートと話をする!という気持ちの現れにも思えました。
そのトルフィンを見ているうちに全員が真剣な表情になった光景は、敵味方なく全員が見守っているようでした。 「オレに敵なんかいない」と言ってのけたトルフィンの後ろに見えるクヌートの配下も、ほんとうにトルフィンの味方のようで。 オルマルと同じく、かなりぐっときたワンシーンです。
さて、いよいよのクヌートとトルフィンの再会。 賛否両論あるようですが、わたし個人的にはほんとうに安心しました。 クヌートはやっぱりクヌートだった。 爆笑しているクヌートを見て、出会った当初、馬車の上で言い争っていた二人の姿を思い出し、 あの頃のクヌートはまだ女の子みたいだったとか、トルフィンもものすごい悪童だったと思いましたが、 逆にそういうモノローグみたいなものがないのが良いと思います。 お互いに、変わったと言いましたが、ほんとうは変わってなかったということを、確認した。 これ以降、クヌートは非常に朗らかな表情を見せ、スヴェン王の亡霊が出現することもなく、 ほんとうに解放された、というのが、潔い表現と絵からありありと伝わってきて、感慨深かったです。 「よい気分だ」と呟いたクヌートの1枚絵からは、彼の今までとこれからの孤独を感じました。 でもクヌートは、トルフィンに救われた。
オルマルが立派な当主になり、大旦那様もまだまだ健在で、蛇もそばにいる。 客人たちは文句を言いながらも蛇に従ってここで頑張ってゆくのでしょうし、 スヴェルケルは相応の罰を受けた。 いい意味ですごくきれいな終わり方だと思いました。 今まで、トルフィンもエイナルも、報われることのなかった人生ですから、やっとそれが見られてよかった。
それにしても、顔が腫れあがったトルフィンのかわいいことと、ユルヴァの期待に応えてくれることw...
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(トマ子 2014年03月01日) from Amazon Review
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ついにトルフィンの物語、ヴィンランド・サガが始まります。 今までももちろん素晴らしく濃厚な内容でありましたが、あくまで前置き。 次巻からヴィンランド・サガが始まるんだ!という気持ちで読みました。
この巻を読むとざまざまな感情の波がありました。 登場人物一人一人の心情が際立ち、登場人物一人一人に感情移入できちゃいます。
この漫画と出会えて良かったー!!
(なな 2013年07月25日) from Amazon Review
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毎度のことですが、何度も何度も読み返しました。
一番最後に、同じ目をして自然に「兄弟」と呼び合うトルフィンとエイナルを見て ほんとうに、心から頑張って欲しいと思います。 まるで、今現実に彼らを見てるみたいに。
「なぜ生きなければならないの?」というアルネイズの問いは エイナルが農場に来たばかりの頃のトルフィンと同じだったと思います
どうして死ぬのを怖がらなくちゃいけないんですか? 生きていたら何かいいことありますか?
そう言ったトルフィンがあまりにもかわいそうでした だから今回アルネイズに対して出した答えは 自分へのほんとうの答えでもあったと思います エイナルに、夢のような話だと語った時ともまるで違って トールズと同じ目で
だけどクヌートもまた、冷酷なやり方をしながら、 逃亡する人間を斬るのを禁じたり、遺体を後で遺族に引き渡すと言ったり、略奪も禁じたり、 やっぱりあの、王として目覚めた時のままなんだな、と思わせることが多々あって、 このクヌートとトルフィンが再び相見える時、一体どうなってしまうのか、 今は想像がつかないです 2人は手を取り合えないのでしょうか?
(トマ子 2013年07月25日) from Amazon Review
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この本で起こる事件はほんの2日分の物語ですが、全てが激変する強烈な転換点です。血で血を洗う抗争に発展し、生と死が交差し、ある者は消え、ある者は去ってゆきます。こうした場面は今まででも大なり小なりあったことですが、その過程の凄まじいこと。絵も精緻で凄く良いし、ストーリー展開も素晴らしいです。いろいろな事が次々に起こる、そのスピード感、それでいて何が起こったかしっかり分かる構成の良さ。練りに練った台詞が確実に繰り出される。しかも、どうにもならない結末ながら、クセありの登場人物ひとりひとりの心情が、しっかり描きこまれていて、カッコいい。 ここで一区切りになるのだと思います。 凄く良いです。これからの展開が楽しみです。
(s_math_sin 2013年07月23日) from Amazon Review
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この本で起こる事件はほんの2日分の物語ですが、全てが激変する強烈な転換点です。血で血を洗う抗争に発展し、生と死が交差し、ある者は消え、ある者は去ってゆきます。こうした場面は今まででも大なり小なりあったことですが、その過程の凄まじいこと。絵も精緻で凄く良いし、ストーリー展開も素晴らしいです。いろいろな事が次々に起こる、そのスピード感、それでいて何が起こったかしっかり分かる構成の良さ。練りに練った台詞が確実に繰り出される。しかも、どうにもならない結末ながら、クセありの登場人物ひとりひとりの心情が、しっかり描きこまれていて、カッコいい。 ここで一区切りになるのだと思います。 凄く良いです。これからの展開が楽しみです。
(White Heather 2013年07月23日) from Amazon Review
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まず、絵が非常に良い。もともと絵の上手な作者なのだが、ここ数巻で非常に精緻でしかも迫力のある絵を描くようになった。ペン画ベースだが、表紙なんかもう壮絶な仕上がりだ。内容も良いが、なにより難しい理念を丁寧に物語として展開できるあたりが素晴らしいと思う。その一方で、戦闘シーンでちゃんと山場を作ってるし、登場人物もひとりひとりが人生を背負ってるというか、ちゃんと血の流れた人物として登場してくる。しかも、こう、善悪とか言う話でない、人それぞれの気持ちが滲んでくるように、絵が訴えてくるところが凄いのだ。また、これは個人的な好みなのだが、アシュラッドが良い顔して出てくる。血なまぐさい話なので誰にでも進められるわけではないが、読んだことない人は1巻目から是非読んで欲しい作品だ。
(s_math_sin 2012年11月23日) from Amazon Review
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今巻はある事件がメインだが、それ以上にトルフィンの言動に目を奪われた。
トルフィンは、奴隷に墜ちたころからトールズに似てきていたが 今巻の苦悩の表情や、戦いに赴くときの表情が生き写しの様に思えるほど。 そのトルフィンが「(死者は)これ以上は一人だって背負えない」と吐露する。
トールズも人を殺さない様に戦っていたが、自分が決めた事が実行出来るほどに強いのだとだけ思っていた。 だがその裏でトルフィンと同じように亡者に悩まされていたのだろうか。 村を護るために、これ以上背負えないという思いを抱えたまま戦地に赴こうとしていたのだろうか。
そして今回の事件のさなか、トルフィンは「剣を必要としない地」「ここではない、どこか」を おぼろげながらも目標に据え始める。ただ個人的には父の遺志を継いだという感じではないように思える。 父の忠告を無視し、父と同じ過ちを犯し、父と同じ苦悩を背負い、やっと今、父と同じ道を見つけた、 似たもの親子といった感じ。だが最後に道を見つけられたのは昔の父の姿のおかげなのだろう。
今巻は事件がメインではあるが、トルフィンの言動を見ていて この巻から本編「本当の戦士になる旅」が始まるのかと思ってしまった。(もう12巻なのに) しかしそれくらいにトールズに似てくるトルフィンに、期待せざるを獲ない。
(アマゾン三郎 2012年11月23日) from Amazon Review
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まず、絵が非常に良い。もともと絵の上手な作者なのだが、ここ数巻で非常に精緻でしかも迫力のある絵を描くようになった。ペン画ベースだが、表紙なんかもう壮絶な仕上がりだ。内容も良いが、なにより難しい理念を丁寧に物語として展開できるあたりが素晴らしいと思う。その一方で、戦闘シーンでちゃんと山場を作ってるし、登場人物もひとりひとりが人生を背負ってるというか、ちゃんと血の流れた人物として登場してくる。しかも、こう、善悪とか言う話でない、人それぞれの気持ちが滲んでくるように、絵が訴えてくるところが凄いのだ。また、これは個人的な好みなのだが、アシュラッドが良い顔して出てくる。血なまぐさい話なので誰にでも進められるわけではないが、読んだことない人は1巻目から是非読んで欲しい作品だ。
(White Heather 2012年11月23日) from Amazon Review
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前巻から1年近く振りの新刊、 今巻では前巻で前振りされていた逃亡奴隷のガルザルの話。
前巻から続く筈の本筋からは多少外れてはしまいますが、 途中、この作品の(多分)最終着地点に繋がるであろう、 タイトル「ヴィンランド・サガ」にも直接関係するだろう 重要な会話がなされます。(あくまでも私の憶測ですが)
まぁそれを抜きにしても、時代と社会に運命を弄ばれた一組の家族の運命が 緻密なドラマとアクションで見事に描かれております。
本筋から外れた、と書きましたが、 作品全体として考えると、魅力的なキャラクター「蛇」との今後の関係や トルフィンの成長においても結構重要なエピソードなのかもしれません。
…ま、難しい事考えなくても充分良かったですけどね。
次巻以降展開されるだろうクヌートとの邂逅のドラマを一層期待しつつ 楽しみに待ち続けます。
(ミキヤ 2012年11月23日) from Amazon Review
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最近の雰囲気と見た目で売るマンガではなく、内容で勝負の正統派マンガ。 この人間描写に引かれて、なんだかんだでいつも買ってしまう、ここまで奥行きのある漫画を描いている作家さんってもうほとんどいないので、 貴重な存在だと思います。
(シュラ 2012年02月02日) from Amazon Review
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