望月は柔道の国際強化選手に選ばれたため、柔道部の顧問に書道をやめて柔道に専念するように強く言われます
 縁は、「望月が書道部をやめるかもしれない」と意気消沈していました。
 望月が書道をやめるかもしれないこと、縁の元気のなさに、書道部の部員達はやきもきするのでした。
 夏休みに入り三浦先生の元に九州の一条がやってきて書を習いはじめます。
 その際一条の言葉に大江は大きなショックを受けるのでした。

 望月が書道部顧問の先生の助けを得て自分の選択をする様子や、縁が改めて望月への気持ちを認識しなおす様子などが描かれます。
 高野山競書大会に部員全員が入賞する快挙に喜び、日野と大江が良い賞に入ったことに騒ぐ様子は書道部ならでは賑やかさで笑わせてもらいました。
 いままで、漠然としていた大江の望月への気持ちは、この巻で書道部のみんなの知るところとなっていきます。
 書の甲子園への入賞を目指し真面目に書に取り組んでいる姿にみんなを応援したくなる一冊。

 
(佐藤さえ 2013年06月09日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
298人中、134人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



当初からずっと引っかかっている望月さんの柔道をやっている件ですが、能力があるがゆえに専念するように…というのが10巻でしたが、それについては一応の決断をします。サブタイにある「楽しいことと得意なこと」、高校には行って見つけた楽しいことに時間を決めてしっかりと向き合うことで、キャラの立ち位置がようやく固まったというところでしょうか。それに従って、きちんと時系列に描かれていますが、違和感なくすっきりとでも厚く表現されていて見ていて心地よく進みます。
そして、夏といえば夏休みでその間に合宿、大会と続きますが、いろんなキャラが登場して主人公たちと絡んできて表現されていきます。それがゴッチャにならずに、きちんと順番にすっきりと描かれています。そんなところが、ある種のすがすがしさを感じますし、丁寧に描かれているなぁ…と思いつつ、読み終わっちゃいました。次の巻は来年ですか…それが待ち遠しくなる、一気読みしたい作品にこの巻も仕上がっています。
(sh-kato 2013年05月31日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
341人中、155人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



ちょこちょこと京都エリアにいくことがあるんですが、結構いろんなところで書を眺めることができるんですねぇ…確かに書道を目指していて、そのための題材を見るにはもってこいの場所ですから。そんなことを中心に、表向きは修学旅行ネタなんですが、ある意味「修学」旅行になっていたのかなぁ…という前半です。

後半は、そろそろ大会に向けて書道部がいろいろとやっているし、何のかんのいいながら望月さんも書道に興味を持っていい感じになってきていますが…でも彼女は柔道部員でもあって…さて、どうなるというところですがそれは次巻かな。まあ、きちんと書道の話がメインで進んでいまして、もう10巻ですが途中からでもあまり過去の間を見ていなくても取っつきやすいかな。(でも、たぶん前の巻がみたくなると思いますけど)
(sh-kato 2012年08月31日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
150人中、79人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



『とめはねっ!鈴里高校書道部 10』登場です。
笠置・大江 両先生のツーショットが表紙ですが、
笠置先生は本編では未登場です。

今回、鈴里高校書道部2年生のユキ、ユカリは修学旅行で、京都へ。
ある人物との再会がきっかけで書道展出品に弾みがかかります。
第1巻では全くの書道初心者だった望月さんでしたが、
かなり書道も面白くなってきたようです。
でも、柔道部との掛け持ち問題が再燃して……
どうなる書道部。どうするユカリ?

次巻もますます見逃せません!!

笠置亜紀子先生は未登場ですが、
藤田和日郎先生が出ていますよ。(名前だけ)
(ぬん 2012年08月30日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
137人中、64人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



この作品はそれぞれのキャラがきらめき、ストーリを大きく支えているわけですが、9巻にして、その新鮮さを失わず、引き込まれる面白さを維持しているのはさすがだと思います。

各巻の表紙は、メインキャラが一人づつ掲載されていくわけですが、9巻は期待の新入生の島奏恵ちゃんでした。ただ、今巻では、去年の市民大会での望月の大活躍にはまだ及んでいないように思えます。そのポテンシャルは「ある意味日野ちゃんよりあつい」わけですので、次巻以降でもよかったかもしれません。
個人的には、今巻の表紙は、湘南女学院1年神林かえる姫の方がよかったように思えます。次巻希望。
(おるせ 2012年01月14日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
99人中、50人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



カナダと日本の文化、習慣の違い、書に対する考え方、結希との関係などこれまでユカリは色々と悩み続けてきましたが、本巻の縁は何か絶好調というか、あまり大きな悩み事もなく、いい調子です。
その他のメンバーも、三歩進んで二歩下がる、というか色々ありながらも着実に成長し、書も上達しているようです。
こういった、若者の成長譚は、河合先生は本当に上手いですね。この世代だと、勝ち負けだけでなく、両者が成長するというWin-Winの結果を描けるので、完全な敗者のいない、読んでいて気持ちのいい空気感がよく表現されています。

本巻のテーマの一つに、書道大会での受賞を目指すことの意義、というものがありますが、本作の登場校のモデル校とされていた学校での不正発覚を少々意識してのものかもしれません。さすがに、本作ではこの問題を直接は取り扱わないでしょうが、出品に伴う費用に触れられていたり、少々作者も思う所があるようです。
http://www.j-cast.com/2010/08/18073728.html

さて、本巻の表紙は、登場間もない前衛眼鏡っ娘、島奏恵ちゃんですが、書が達者なこともあり、またキャラが立っていることもありメキメキ頭角を現しています。このままでは、双子眼鏡っ娘の地位も危ういかもしれません。次の大会は、どうも前衛書というわけにもいかないような気がしますが、さて彼女はどうするのかな。
(DEFIANT 2012年01月10日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
95人中、40人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



 新入部員も入った鈴里高校の書道部。
 市民書道大会にみんなで取り組みそれぞれが自作を出品しました。
 結果、2年生の大江と望月が思わぬ大きな評価を得ます。
 一方、3年生の三輪と加茂は、鵠沼学園の書道部部長に揶揄され、俄然やる気を出します。
 さっそく「書道展で賞を獲れるような『書』を教えて欲しい」と「かなの書」を指導する大江英子にたのみ、怒らせてしまうのでした。

 三浦清風先生と湘南女学院時代の英子(縁の祖母)と亜紀子(鵠沼学園の書道指導者)の書道部のお話がとても面白かったです。
 活発で朗らかな英子と何事にも真剣で排他的な亜紀子の交流や、三浦先生の書道に対する真摯な姿勢が描かれています。
 
 「同じ師を持っても、考え方が違えば教え方も変る。」
という大江英子の言葉が胸に響きます。

 賞をもらって飛び上がって喜んだためおへそが出てしまう望月や、展示場で走って作品をさがし怒られてしまう鈴里高校の書道部のみんなの元気な姿に笑わせてもらいました。
(佐藤さえ 2012年01月05日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
96人中、51人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



久しぶりに、読者から投稿された書の作品が多数(というほどでもないが)載っていました。
投稿作品を見るのをけっこう楽しみにしていたので、待ってましたという感じ。
日本にはいや世界には、こんなにいろんな書を書く人がいるんだなと。ユカリの作品として登場したものや望月さんの作品になったものなど、見応えがありました。

そして書だけでなく話の展開も読み応えがありました。
認められたい気持ちと、賞を取りたい気持ち。日常生活でも取り違えやすい、半歩ずれたらおかしな方向へ進んでしまいがちな気持ちだから、読者の自分もいつのまにかユカリ達と一緒にその気持ちを見つめ直して考えていました。

今巻の三浦先生はさすがでございました。参りました。ちょっとしびれました。
(たな 2011年12月29日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
91人中、48人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



本当に尊敬できる人物像はこういう人だ
というのを改めて思い知らされる巻で
読んでいてちょっと感動してしまいました。
(86ページのエピソード)

そして、評価されるために何かをするのか?
楽しんで何かをやっていてそれがあとから評価されるのか?
というエピソードも色々考えさせられ、
書道部の日常を描いたなかでも本当に良い巻でした。
(十五の夜 2011年12月27日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
85人中、49人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。



『とめはねっ!鈴里高校書道部』第8巻登場です。

季節は巡り、シーズン2突入で、第六十七話からの「かな」編も一段落です。

そして、記念すべき第百話は基本に立ち返っての「臨書はデッサン」と、

なかなか味のある構成です。

もしかすると、古代中国書家よりも現代書家の解説のほうが向いているのかもしれない、

影山智先生もいい味出してる第8巻、

お勧めです。
(ぬん 2011年06月04日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
94人中、46人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。