このゲームの醍醐味を挙げるとするならば、『パーティを編成してダンジョンに潜ること』です。
「何をいまさら当たり前なことを」と思われるかもしれませんが、登録しているギルドメンバーのステータスやスキルを眺め、ああでもないこうでもないと組み合わせに頭を悩ませる、これだけでも本当に楽しいのです。

従来の不思議のダンジョンシリーズにおいて、仲間が「助け」よりも「邪魔」になることは多々ありました。ろくに装備もしていない、アイテムも使えない味方NPCがモンスターの群れに特攻し、あっさりとやられて敵の餌になる…。仲間1人連れているだけでも多分に気を遣うのに、4人でパーティを組んでダンジョンに潜ることが前提になっているこのゲーム、正直に言うと購入に至るまで二の足三の足を踏みました(世界樹シリーズはプレイしたことがありませんでした)。

しかし、実際にプレイしてみて本当に購入してよかったと思います。
・自分が操作するキャラクター(リーダー)はワンボタンでいつでも切り替えが可能
・味方のCPUが使用するスキルは必要に応じてON、OFFにできる (消費TPの多いスキルをCPUが乱発するのを防げる)
・遠距離攻撃は味方には当たらない (ガンナーやルーンマスターが味方の位置を気にしなくてよい)
・ショートカット登録によりスキルを発動する際の煩雑さはほぼ皆無
・ボス戦では全パーティメンバーを自分で操作することができる
複数人でダンジョンを冒険する際の不安や面倒な部分がこれでもかという程に解消されており、ほとんどストレスはありません。AIもなかなかに賢く、遠距離攻撃できるガンナーがインファイトをけしかけたりなんてことも当然ありません。一度倒した敵ならばそいつの弱点を見極め、きちんと属性攻撃なりしてくれます。
4人が同時に行動するために1ターンの情報量が多く、メッセージ履歴の確認が必要な時もありますが、個人的にはシステムの仕様上致し方なしと割り切れる程度のものだと思います。... 続きを読む
(もろう 2015年03月09日) from Amazon Review

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世界樹とシレン、両方ともに「マゾゲー」として知られるゲームですがその中身は大きく違います。

世界樹の難しさはとにかく敵が強いことで、それに対処するためには入念な下調べと(レベル上げやスキル振りなどの)しっかりとした準備が必要とされます。
シレンの難しさはむしろ逆でその準備ができないことにあります。未識別・Lv1・食糧にも限界がある不思議のダンジョンに一人放り出され、落ちているアイテムも地形も敵も冒険ごとに多種多様。与えられた条件の中に応じていかに無駄なく、慎重にプレイできるかという判断力が求められるゲームです。

この二つの難しさは真逆の物なので、正直コラボを聞いたときは不安でした。
もっといえば、シレンで4人PTというのは一致団結の悪夢でも知られている通り、かなりシステムに合わない部分が強く、その時点でもかなりきついだろうなと思えました。

しかし、いざプレイしてみると、よくここまで上手く落とし込めたなと感心してしまうほどの素晴らしい出来のゲームになっていました。
それもそのはずで、今作には両方の特徴を活かすための工夫が数多くあります。
・本来フロアを徘徊するはずの敵がほとんど部屋から出てこないように調整されている。このため、世界樹の4人PTを前提とした多対多の勝負がおきやすいようにつくられている。
・4人が部屋に入るとなるとどうしてもターンを消費してしまうのを「瞬時に部屋の中にPTを展開できる」展開床というシステムで解消。
・それでもだめな部分は全員指揮などのコマンドで解消。
これだけでもシレンの中で世界樹を生かすために相当な苦心をしただろうなと思います。

しかし、私が何よりも評価したいのはその上で世界樹の中でシレンを活かすことを忘れなかったことです。
普通のRPGではアイテムは使わない飾りですが、シレンではアイテムが主役です。
そういったアイテムの強さを損なわないでいてくれていることがシレン好きとして何よりもうれしかったです。
上手くアイテムを使うことがシレンの真骨頂ですから。
状態異常についても同様です。... 続きを読む
(ひつじ 2015年03月06日) from Amazon Review

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