【ストーリー】

夜空を見ているだけで、星々が歌い、自分を支えてくれていることを感じ取れる少女、椎名サクヤ。彼女は父親に捨てられ、従兄、宮古奏と同居している。だが奏にはほとんど収入がなく、生活はサクヤのアルバイトにかかっていた。周囲の者はそんな奏をろくでなし扱いするが、サクヤはそうした誤解と、自分が奏に支えられている倖せを理解してもらえないもどかしさに悩んでいた。

ある日、誕生日を迎えたサクヤが帰宅すると、見知らぬ少年が奏と一緒に誕生日を祝ってくれた。少年の名は葵千広。彼はサクヤに、星からしか聞こえなかった「偉い」という言葉を言ってくれた。その後、寂しげな笑顔を残し帰っていった千広を探すことにしたサクヤ。ついに見つけた千広から「嫌い」と言われた瞬間、我知らず彼を好きになっていたことに気づく。