「ゲーム」という媒体だからこそできる「運命上書きシステム」。
女性向けゲームというジャンルに間違えなく一石投じた、作品。
その最終形態(と願いたい)…です。

・追加された後日談

実際プレイしてみると、一本一本、丁寧でした。 (各キャラクリア後、「おまけ」の回想録から閲覧できます。話によっては選択肢もありますよ。)
いちいち切なかったりときめいたりで、ひたすら参ります。
ただでさえ、切なさで胸が締め付けられた弁慶さん十六夜エンドの歴史。
さらにその後の彼の回想録に、張り裂けそうになりまして…。
(一方、恋愛エンド後日談は、ほのぼのしました。望美の想像がまた…(笑)…どちらの話も好きです)

他にもヒノエとの新婚話(相変わらず甘い!可愛い!)や、
八葉でなくなった敦盛の決着(ほんともうピュア…感動…)…などなど、
「おすすめ」は挙げ始めると正直な話、全部です。一人一人心温まる話が詰め込まれています。ボリュームもあります。
それに際した追加スチルも、またさらに美しい。

強いて残念があるとしたら、この後日談がフルボイスだったなら…
私はなんかもうときめき通り越して爆発してたんじゃないかな。そこが唯一もったいないかも、です。

・やはりPSP

寝転がったり別の部屋だったりでも、気軽にONOFFできて、嬉しいです。
画質も縮小マジックといいますか、やっぱりとても綺麗。背景や、細かな装飾の「美」も見どころな作品なだけに、これは大事なところです。

コーエーさんの移植戦略が賛否両論なのはいまだに変わりませんが、
実際ゲームとしてシステムといい、シナリオといい、素直に質が良いのも、確かです。
つまり面白い。
上記したように移植に際した追加要素も上出来でしたし。移植先がPSPなのも間違ってない。

確かな良作です。
(白 2009年05月11日) from Amazon Review

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