好きな声優さんが出演されており、且つ原画をカズキヨネさんが担当なさっていることを理由に購入しました。

グラフィックは文句なしと言ったところでしょうか。立ち絵もスチルもデッサン狂い等無く、発色も綺麗で非常に満足です。
大抵の乙女ゲームはキラキラ(?)ピカピカ(?)していて、それを「幼いなぁ…」と思う私にとっては、マッドでシックでとても好みです。
シナリオは正直微妙です。着想や展開は予想通りで、あっと言わせる様な構想が欲しかったです。
気になったのなヒロインの心情やキャラクターの表情を文章化し過ぎている点です。その為、テンポが悪く鬱陶しかったです。例を挙げれば、「微笑」「苦笑」「声音」「口調」や「目を細める」等の言葉や表現が頻繁に使用されており、シナリオを担当した人達のボキャブラリーの無さを露呈しています。
もう少し読み手の想像力に任せることも必要だったのではないかと思います。特に一々どんな口調や声音だったかを毎回表記する必要性が理解出来ません。それはプレイヤーが声優さんの演技から個々に感じ取れば良い話で、声を当てた意味が無いと思います。
アドベンチャーゲームの醍醐味とも言えるキャラクターとの台詞の掛け合いも少なく、非常に残念です。こういった面からノベルゲームの様でもあり、しかも良質では無いので常に煩わしさが付き纏います。また、戦闘シーンは迫力が無い割りにやたら長くて苦痛です。

物語は文久三年…と言っても、十二月からなので芹沢鴨も出てきませんし、既に近藤と土方が新選組を掌握している時点からのお話です。
佐幕派の彼らを扱っている為か、全体的に暗く、糖度は低いです。最後まで救われないのかと言うとそうでも無く、グッドエンドは切なくも温かいので心配は無用です。
新選組の中に一人女の子がいるので、逆ハーの愛されヒロインかと勘違いする人もいるかと思いますが、殆どが蚊帳の外ですのでご注意を…。
人を斬る事が出来ないばかりか、守られてばかりなのに戦場に付いて行きたがるので、主人公に嫌悪感を抱く人が必ず出てくるでしょう。腰の小太刀ははっきり言って飾りです。... 続きを読む
(McGREGOR 2010年04月25日) from Amazon Review

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