まず目を引くのは42倍ズームレンズ。P500と比べて一回りも大きくなってます。ボディ自体はミリ単位で大きくなってますがほとんど同じでも前作のP500と比べてレンズ構成なども含め相当変更点があり、別物といってもいいほどです。

最大の特徴であるレンズは35mm判相当で24-1000mm。P500が22.5-810mですので広角側がやや狭くなりましたが、ほとんど気にならず実際撮り比べてみても問題になるレベルとは思えません(一般的なコンデジの広角とほぼ同じ)むしろ望遠側が伸びたメリットの方が大きいです。
他のレビューにもある通り望遠側でのAFが合いにくいですが、この機種だけでなく他の比較的高倍率なCOOLPIXでも最大望遠時AFが合いにくいと思います。

使い勝手は操作キーが方向キーからロータリーセレクターに変更されたことで、PSAMモード時の操作がコマンドダイヤル+ロータリーセレクターになって操作しやすくなりました。メニューは他のCOOLPIXと同じUIなので特に迷いはないです。
新たに装備されたGPSについては測位は早いと思いますし、位置情報については数メートル程度の誤差でしたので写真整理の時は重宝するかもしれません。またニコンサイトからA-GPSデータを取得更新すれば測位がさらに早くなりますが操作が複雑で面倒です。
あとチルトモニターは健在ですのでハイ&ローアングルも苦にはならないし、三脚使用時もモニターを傾ければ無理のない姿勢を取れるのがいいです。その反面、電子ビューファインダーがプアなのは相変わらずです。
残念な点としてはこれだけ備えてあくまでもコンデジであるという設計です。望遠時のシャッターボタン押す動作でブレてしまうことが多いので、せめてシャッターリモコンくらい使えるようになってるといいのですが。

とにかくお手軽に高倍率レンズで撮影したい用途には間違いなくお勧めできる一台で、コンデジやデジタル一眼の2台目としても良いと思います。
(ブレア大佐 2012年06月12日) from Amazon Review

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