SFC版で一種『伝説』の語り草となっている
名作サウンドノベルの続編。

止め絵、ムービー、サウンド、テキストがシームレスに組み合わされ
躍動感溢れるシーンが効果的に表現される様は見事。
流石は本家、次世代を感じるサウンドノベルに仕上がっている。

馴染みのある音楽、登場人物に、前作の匂いを色濃く
残してはいるものの、余りにも突飛な物語の展開、
総当りで解決できる一本道のシナリオなど、残念ながら
内容ではSFC版の前作に遠く及ばない出来、と言わざるを得ない。

前作の等身大の恐怖は、本当に偉大だったと痛感。
確かに、破天荒な方向に無節操に突き出るシナリオの
バリエーションは『かまいたち』らしいのだが…

殺人事件、伝記ホラーに超能力…
その余りの温度差にぎょっとする事もしばしば、である。

ゲーム中ならいつでも好きな場所へジャンプ可能な
フローチャート機能は、攻略には非常に便利なのだが、
その余りの便利さゆえに、ゲームが単純作業化してしまう
側面も有り、諸刃の剣。

スタッフロールの出るエンディングが、基本的に、救い
どころのないものばかりなのは好き嫌いが分かれる所か。
正直なところ、僕は抵抗を感じたが。

唯一、史上最恐のオープニングムービーは
諸手を挙げて評価できるポイント。必見です。
(くらふと 2004年06月28日) from Amazon Review

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