前巻でシリーズ最高の盛り上がりを見せたままこの第6巻に続くとなった本編、
怒涛の繭佳エピソードの決着編となります。
ここまでこの作品に付き合ってきた方なら、その展開の是非はともかく、必読です。
ただ、巻末の作者あとがきにおいて、「繭佳退場」の記述があるのが、
委員長ファンであった私には大きなショックでした。
彼女の再登場を願うばかりです。

そんな彼女と入れ替わりに修輔を襲撃するのは、家庭教師で女子大生と云う、
これまでこの作品にいなかった年上の女、松代莉智香。
この第6巻の後半半分を使って、修輔の精神に大きなダメージを与えるのですが──!?

この新キャラクターは、まだその変態性が明かされていません。
これまでのヒロインたちは、それぞれにかなりの特徴を持っていました。
それが明らかになって初めて、莉智香と云うヒロインのエピソードが楽しめる事となるでしょう。
そう云った意味で、この第6巻の後半は、起承転結の“転”の入り口あたりです。
それ故に、まだ充分に楽しむ事ができません。続巻の展開次第で、この巻の評価も変わりそうです。

そんな大きなふたつのエピソードに挟まれた、第37話のクリスマスエピソード。
ちょっといいお話で、私的に凄くお気に入りです。
また、13〜15ページと31ページに登場した、名もなきゲストヒロイン(?)。
いい感じのキャラクターで、これっきりだともったいなく、こちらもお気に入りなのでした。
(ツバクカンサルマ 2012年08月13日) from Amazon Review

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