フルコンプした感想です。 7割は『素晴らしい!』3割は『いまいち』。一言で表現するなら、『もったいない』です。
テキストは、物語として洗練されており、人物の描き分けもしっかりした内容です。キャラ全員個性的かつ魅力的!
イラストの原画も水野さんが全て担当されているので、違和感もないし、CGの担当さんも凄く上手くて見惚れました。
戦闘も、お手軽な割に、戦術を考えることも可能なので、良いスタイルだと思いました。

…で、問題は演出。運命上書きシステムが斬新だった3に比べると、4は、まず、自分が時空を飛んでいるという自覚がありません。故に、ただプレイヤーの都合(目当ての心の天秤の有無)だけで章を行き来してしまう訳です。
これはどうかと思いました。(ちなみに、自覚して跳ぶ話はひとつだけは用意されています)

そして、恋愛面について。低糖なのはネオロマだから許容範囲としても、悲恋があるのは納得いきませんでした。フォローはあるものの、その世界の彼を助けてこその物語のはず…。糖度の高い話の人もいるので、その差はなんなのかと問いたかった。

さらに、クリア後について。クリアした時は素敵な気持ちだった…はずなんです。余韻に浸りたい気分のところへ、エンディングについての説明文がザクッと出てきます。だいなしです。ゆっくりイラストを見ようと『思い出』に入っても、いちいち邪魔が入ります。

最後に、フルコンプについて。条件がそろえば、個々のクリア後にはおまけが見られます。が、フルコンプしたからって、フルコンプのおまけはありませんでした。長時間プレイ必須なのに。(私が見つけられなかっただけなら嬉しい…)

面白いくせに消化不良になってしまう、そんなゲームでした。逆に、激甘のファンディスクが欲しくなりました。(一枚で満足させないように計算されてる!?)
(こねこね猫 2008年07月14日) from Amazon Review

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