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読了後の内容と感想については他の皆様が十分に語って下さっていることに 私自信も沿いますので、その辺は割愛させて頂きたいと思います。 一つだけ言わせていただくとしたら、今回のこの作品は果たして 比翼恋理の要素を盛り込む必要があったのかな、というところでしょうか?
タイトルは『だ〜りん』をもじったものだし、本文にもそのシナリオを文字化した内容は含まれますが、 読んですぐ分かる通りこの作品は『だ〜りん』のノベライズでは全くなく、その皮を借りた『海羽版SG』の副読本です。 シュタインズ・ゲート本編をほぼ忠実にノベライズしつつも作者の独自解釈とオマケ的な追加要素が注目された前作『ウロボロス』。 『アンダーリン』にはそれを引き継ぐかのような内容が取り込まれていたことで、『ウロボロス』で描かれた オリジナル要素の一つ一つに明確な意味が提示されることを個人的には期待していました。
結論としては、それについては解答ではなく回答、どのようにも考えられる程度にぼかされた、という感じです。 今回のオカリンは事情が飲み込めないまま周囲に翻弄されるという珍しい役所、そのためオカリンが核心に 近付かないための防壁として『だ〜りん』の日常が利用された感じですが、その構成を重視しすぎて 岡部の(別の時間や世界戦も含めた)活躍やキーパーソンである綯の顛末はほとんど描かれないまま完結しています。
正直こんなごちゃごちゃしてる割に進行感や統一感のない物語になるくらいだったら、素直に『だ〜りん』をノベライズするか なんとか原作側に頼み込んで『純粋なウロボロスの外伝』を書いて欲しかったところです。 それがしなかったのかできなかったのかについては追求すると嫌味になりすぎるかと思うので、 感想としての言及は避けますが……。 多少助長気味なきらいはあったものの、二巻までは本当に期待していたので何とも残念。
(Rook 2012年08月25日) from Amazon Review
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