一応読んでいられるので買っているが、どうしても試合の場面がデジャビュを起こして仕方がない。それはそうだ、同じことの繰り返しなのだから。そこに違いを付けられるかが作者の力量なのだが、どうだろう。毎回感動できているだろうか。私は、また戦っている、という変な気分に襲われる。
千早の鈍感ぶり、早く取ること以外何もない百人一首マシン振りは、登場人物の中でもかなり奇異な感じを受ける。これは千早特有のもので、他の登場人物にはない不思議な存在感だが、スーパーマンというのはそういうものかもしれない。
試合における駆け引きが、ときに漫画らしからぬ大人びた不快感をかもし出す。だが、駆け引きは確かにあるのだと思う。ただ、外には見えないだけなのだ。
また戦っている。まだ戦っている。エンドレスな作品だ。
(s_math_sin 2012年09月14日) from Amazon Review

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