本作は、一冊読み切りでお送りされるライトノベル『ベン・トー』のスピンオフコミック。
第二弾となる今回は著我を主役に・・・オルトロスを補佐に据えて、東区を舞台として繰り広げられる物語。
そして、あとがきにて明かされているのだが、その筋書きはと言うと、当時廃案となった小説第三巻のプロットが基となっている。
故に根底にあるテーマはオルトロス編に通ずるものがあるので、あちらのエピソードをお気に入りの方にはお奨めである。
読み切りなので前後のつながりを一切気にせず読めるのも悪くない。
ただ、前作『Road to witch』もそうであったように、ファンサービスの一環としての色合いが強いため過度な期待には応えられないと思われる。

また、今回は作中で狼が一人、一般にも一人の新キャラが登場。
今後本編の方でちらりとでも再登場の機会が・・・なさそうだが、もしかするとあるかも?

その他、まだまだ漫画としての構成や画力不足は感じられるもののおよそ背景と呼べるものがなかった前作と比べれば幾分改善の傾向あり。
現在第三弾も連載されているので、更なる向上に期待。
(YKS 2012年10月25日) from Amazon Review

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