本著は世界一初恋~小野寺律の場合~シリーズで当て馬(笑)だったクマ男こと横澤と、同じ丸川書店の編集長桐島とのドタバタ系ラブストーリー。

関連シリーズ全般に共通することですが、コテコテの王道少女漫画的ストーリーが展開されるのは本シリーズでも同じ。
特に、本作では1巻で既に出来上がっている桐島×横澤カプの、できたてほやほやの嫉妬やひねくれたり拗ねたり困惑したりする姿を双方ともが見せてくれるので、「も、もう、堪らんなお前ら!」と机をバンバン叩いて悶えたくなる一冊でありました。

特に今回は横澤に一目惚れしてしまう書店店員の女の子の出現と、それに拗ねてしまう桐島のひねくれ具合がストーリーの基軸で、いつもの余裕のある年上の男(既婚者・娘有り)の桐島が意外なくらい「可愛い男」であるところを見せてくれています。
それに怒ったり困惑したりする横澤も、何だかんだいって割れ鍋に綴じ蓋カップルの片割れだな・・・と頷くこと数度。

そして、要所要所でいい味を出してくれるまさに「子はかすがい」な桐島の娘・日和ちゃんといい、関連シリーズ随一のホームコメディといっても過言ではありません。

エロはBLにしては淡白かな? なあっさりテイストですが、もうこのシリーズはほのぼの路線の楽しさ追求ということで開き直って読んでおります。... 続きを読む
(mgskyk 2012年09月02日) from Amazon Review

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