劇場版ということからか、いきなり貨物船での銃撃戦と爆破、と派手なアクションで始まります。だけど、緊迫感がイマイチなくて、雑な印象を受けます。
しかし、相棒早々に物語の中心を謎解きに修正したのは正解。おかげでスピード感あふれるミステリーとなりました。また、警視庁内で拳銃を見せたり、足音を鳴らしたりと、登場人物の不自然な行動が後になって重要な意味を持つなど伏線の張り方も悪くないです。

また、権力志向のキャリア官僚と使い捨てにされるノンキャリ公務員の葛藤や、「正義」は権力者の判断一つでどのようにも捻じ曲げられ、それが警察国家、ひいては民主主義の否定につながりかねない恐ろしさ暗示させる。平和な日本における公安の存在意義を問う現代風の味付けも効いています。
単純な勧善懲悪ではなく、組織の片隅にいながらも、自分なりの方法で正義を行おうとする人間を描くところに、この作品の“大人”感があるのかもしれない。まぁ、右京さんの方が青臭いと言えなくもないですが。
そして、あっと驚く事件が...。これには、本当にビックリしました。映画とTVはリンクしているようですから、今後のTVドラマ展開はどう変化するんでしょう???
(一色町民 2011年05月28日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
362人中、188人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。