安部真弘「侵略!イカ娘」13巻。

今回はいつも以上にヒットするネタが多かったように思う。相変わらずクスクス笑えるさりげないネタの数々は素敵だし
意外と教訓やメッセージ性を含んだ話が多いというこの漫画ならではの特徴もしっかりと保たれている
最早イカ娘オンリーでなく他のキャラを主役に据えても変わらない良さを演出出来てたり
作品としてのクオリティに関しては心配の余地もなし
ただ、一つだけ浮き彫りになったのは
この漫画のキャラクター達はどのキャラも明確な目的やその人物なりの美意識がちゃんと存在していて
それを考えると少年漫画として至極真っ当で正しい作品なんじゃないかと個人的には感じた。

例えば腹黒キャラで目立ってきた千鶴さんだが、この巻では今まで以上に経営やお客さんに対する誠実な様子が描かれていたし
ライフセイバーの面々、特に磯崎に関してはそれまで描かれなかった実は真面目な一面が1話使って提示されていた
渚やお姉さんも多少方向はズレているが行動の目的や意識は褒められたものだと思う
勿論イカ娘も意識的にしろ無意識的にしろ人間の良識自覚に貢献していたりと、この漫画の本質的な生真面目さがよく分かる内容になってて
その登場人物がちゃんと各々に自分を持っているその感覚が改めて面白く、類似作品にはない確かな個性になっているなと
キャラクター達の行動に素直に感心することが多かった出色の新刊でした。楽しかった!

気が付けば、渚も悟郎もシンディーも各々ソロ回を担当したりと脇役の存在感がちゃんと出てきてるのが嬉しい。
(西京BOY 2013年01月09日) from Amazon Review

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