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叙述トリックが核心にある作品ですので、映像化すると、インパクトは薄れます。 文章ならだませても映像ではごまかせない部分が出てきますから。 また、この映画は若い俳優を育て、機会を与えるためのアイドル映画でもあります。 原作やアニメはヒットし、支持されてる中で、満足させつつ、驚かせるというハードルもあります。 そんなハードルの中でどんな作品になるのか?
設定は基本変わってません。 しかし、登場人物のキャラ、役割などは大分変わっています。 前半は現象の法則や教室のルールの説明に費やされ、後半は一気に殺し合いが進みます。 設定の説明に労力を費やされ、個々人の心情を描く余裕がないので、クローズドサークルでの疑心暗鬼の恐怖は失敗してます。 そうするには感情移入できるだけの描写積み重ねが必要ですから。
そういった弱点はありますが、但しラストは原作やアニメとは別な物が用意されてます。楽しめます。 また、ヒロインの子が生き生きしてて、青春映画としては出来が良いでしょう。
(103匹の猫 2013年01月15日) from Amazon Review
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