本巻は11巻に出てきた女子高生の西野円を中心に話が回ります。そして沢木が珍しく
主人公らしく物語を西野と一緒に回します。

お題としては、結城蛍が2巻で言っていたような日本酒業界の衰退と生き残り、それにまつわる大手酒造と中小酒造の関係の話を本巻で西野家をビジネスモデルとして著者が書きたかったのかなという印象を受けました。

学園モノとしての感想は、人生のモラトリアムである大学を自分は有意義に過ごせているか、大人とは何か子供とは何かと人の振り見て我が振り直せとゼミ面・自治寮レジスタンスの面々の考えが書かれていたので、メッセージ性の多さを感じました。

総評として、ギャグ少なめ・川浜出番なし・著者の書きたかったことをかいてたっぽいです。
読み応えは11巻と違ってあります。
不満は、西野さんは好きになれないキャラクターであろうということ(メインメンバーとの区別をつけていつでも切離し可なんだなと思う)とお笑い要素の少なさ・メッセージ性は多いけど話の主軸あんまり進んでない!ということ

11巻でキャラ付け・12巻で日本酒にまつわる話を書けているので次巻こそ物語が進むことを期待してます。
(ようてん。 2013年04月07日) from Amazon Review

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