この巻で津軽編はおしまいです。
一応は問題解決して二人は津軽を去る、お約束のハッピーエンドです。

やじさんきたさんが悪の輩を成敗する、という基本の展開ではあるのですが、どうも以前ほどは冴えず、手に汗握りる荒事シーンも、最後のすかっとする痛快な読後感も物足りない気がします。小さくまとまってる感じですね。
もっと江戸っ子っぽく、威勢よくけんかして、惚れさせて欲しいです。それに、少なくともやじさんはまったくの自己流の粗削りな喧嘩戦法でやってきたはずなのに、最近なんとか流とかっぽくなってきたのも違和感感じます。
あと、津軽編はキャラが全体に小粒というか、印象に残るキャラがいませんでした。まあ、全国どこに行っても姫御前クラスのボスキャラがいても困りますが、今回の学校の友人たちは全て今回限りの脇役という感じでしたね。でも魅力的な脇役がいてこそ、主役が引き立つものです。
東北も悪くはありませんが、できたらやじきたの基本に帰って、次は東海道あたりで活躍してほしいなあ。
(タテゴトアザラシ 2013年04月22日) from Amazon Review

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