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プリキュアという作品は、大体が終わりよければ全てよし、なところがあります。 もちろんそれまで積み重ねてきたプリキュアや妖精達の絆、成長、そういったものが盛り込んであるからこそその終わりが「良し」となるわけです。
スマイルプリキュアという作品、おおまかに言うと最初から最後まで絆に変化がありませんでした。 最初からすごい仲が良かった、というわけなんですが、正直そればっかりだったので物語として飽きが見えることが多かったです。 一つ一つのエピソードは面白かったのですが、中には過去の内容(特に5)の焼き直しっぽく見えるものもありました。 ですがそれらはちゃんとスマイルなりに味を付け、スマイルとしての内容をちゃんと構築し……つまり、差別化が出来ていたと思います。
ところが最終回に関しては、正直いくらなんでもプリキュアオールスターズDX3と展開が瓜二つ過ぎて、流石に萎えました。 もちろん、まったく同じなわけじゃありませんが、他の話と比べるとそれとテーマや盛り上げどころまでシンクロしてしまっているので、同じ内容を見せられているかのような気分でした。
DX3を見ていない人には恐らく最高のエンディングだったと思います。そりゃそうです、あれだけの感動を呼んだDX3の焼き直しなのですから。 だから駄作、と切り捨てられないほどには、スマイルプリキュアを楽しんできた一年間は、(少し飽きたものの)決して面白くないものではありませんでした。 しかし最後の最後で半分は裏切られた気分になってしまいました。
元々米村さんの大雑把さが目立つ構成には引っ掛かりを覚えていましたが、最終回でまさかの監督までそれに悪乗りしちゃった印象でした。 前作のスイートがとにかく独自路線を進んでいたのを見ていただけに、もう一歩捻りの欲しい最後にして欲しかった。 もっと昔の米村さんってここまでシリーズ構成を雑にやる人じゃなかったはずなんですが…。
(カイトン 2013年02月01日) from Amazon Review
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