人類を襲う「異次元体ノヴァ」という未知なる敵と戦うために作られた異次元体対応作戦学校「ゼネティックス」。そこはノヴァと戦うための「パンドラ」と呼ばれる少女たちを育成する学校。そこへ四年前の戦いで姉を失った少年・カズヤが入学する━━━。

「エヴァンゲリオン」、「舞-HiME」、「マリみて」、「クレイモア」といったヒット作品のエッセンスを色々と取り入れて、良くも悪くも「受ける漫画」を計算して作られたのがよく分かる作品。

ストーリー展開、世界観、キャラ設定、キャラデザイン、バトルシーンなど、どれをとってもどこかで見た事のあるものばかりで、はっきり言ってオリジナリティは無い。主人公の男の子も弱々しいのにヒロインにモテて、なぜか潜在能力もスゴいというありがちなキャラ設定。ノヴァが学園内の「あるもの」を目指して侵攻して来たり、倒すにはノヴァのフリージングを中和した上で「コアを破壊する」というパターンも「エヴァ」の使途そのもの。パンドラが力を使い過ぎると暴走してノヴァのようになってしまうという設定も「クレイモア」の覚醒を彷彿とさせる。

最初の頃は学園内での勢力争いが中心で、上級生たちによる制裁や仲間との対立などパンドラ同士の戦いがほとんど。ノヴァとの戦いや組織の謎が出てくるのは5巻辺りから。でもまあ、この確執があるからこそ、共通の敵ノヴァと戦う時に仲間として助けに出てきてくれるシーンなどが泣けるし燃える。

無理に陰惨で悲劇的な方向に話を持っていったりするところも「エヴァ」の影響を強く感じるが、良いキャラが揃っているので個人的にはもう少し明るい展開にして欲しい。

全体的には作画、シナリオ構築ともに丁寧な作りなので、この手の王道要素が好きな人にはお奨め出来る学園バトル漫画。
(FSS 2010年09月26日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
122人中、61人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。