今巻の白眉はマダオの自殺未遂の回でしょう。
最期に高く羽ばたこうと屋上に立ったマダオ。しかし隣にもう一人グラサンが…。
果たしてマダオは無事天国へ飛び立てるのか!?
決意を決めたつもりがどんどんぐだぐだな状況にはまっていくところ、
カッコいいようで無茶苦茶な主張をしてくる謎のグラサン×2、
少しくさいけれどもさらっときれいに締めたラストなど、大変銀魂のギャクの良さが出ていて
ここ一年で読んだ回の中では一、二を争う良回だったと思います。

性別転換編で、九兵衛の自分の性別に関する葛藤、妙に対する思いなど結構丁寧に触れられていた点も良かったと思います。
マダオもそうですが、最近扱いがぞんざいだったキャラクターたちもまだまだ日の目を見られる可能性を感じさせてくれました。
懐かしキャラなら鯱のアシスタントに現れた「ヤツ」が最高でしたが。

作者のコメントの限りでは映画も封切られてそちらの仕事はひと段落したようですし、
また担当編集が変わるようなので、そのうちまたとんでもなく面白い神回が出てくる可能性もなきにしもあらず。
もうしばらく、銀魂読んでも良いんじゃないかなと思います。
(わじん わじん 2013年07月07日) from Amazon Review

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