アニメーション「化物語」の1話に好感を得て、原作者に興味を持った西尾維新初心者です。

アニメから入って原作で追い抜くのも何なので、他の作品をと、この本を購入。
現在は次巻の第2話を読んでいるところ。

ここまでの印象として、人形劇を活字化したような感じを受ける。

舞台に季節感が皆無であり、情景を表現する記述が必要最小限しかなされていない。
人物についても、描写はまるで設定の説明の延長。
そのくせに、設定上矛盾するような行動や言動が多々見られる。
やたらと多くを語る忍者ってあり得ないにも程がある。少しは忍んでいただきたい。

世界観が薄っぺらで、舞台の情景も切って貼った程度のため、設定を人物が延々と語るのだが、
その合間にも人物の設定やら、無駄に多い心の声&天の声が入るので、一向に物語が進まない。

正直な話、会話部分だけを読んでも内容の大部分を汲み取れてしまう。

個人的に「物語」には”行間”というものが重要だと思っている。
そこに読み手の個人差が生まれ、話に深みが生まれるのだと。
しかし、この作品に”行間”の余地はあまりに少なく、お節介なほどの説明で埋め尽くされる。

こうなると読み手は、その文面だけしか愉しむことができない。
”とがめの言葉に、七花は些か逡巡した。”
といった一文があるだけで、読み手はそこに七花の心の内を推測する愉しみが生まれるというのに。
私自身は決して本の虫とは言えないが、作者は、あまり本の虫ではないのだろうか?
(haru 2009年07月15日) from Amazon Review

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