評価が高めなのが気になって書きにきました。 この巻は丸々サスケに使われています。初代とマダラの確執なども明らかになり、そのあたりの回想もキャラクターが生き生きしていておもしろかったです。特に初代のキャラは豪快でちょっと癖があって、何度も笑わされました。 わたしが気になったのは、クライマックスのサスケの決意です。なんだかしっくりこなくて、モヤモヤします。あんなに自分勝手にやってきたのに、他人から聞いた話だけでアッサリ自分の意見をまとめてしまったことに違和感がありました。どうしてこんなにサスケを許容する雰囲気なのか不思議です…。サクラや香燐をはっきり意志を持って殺そうとしたような人間を、改心したからってそんな簡単に許して良いものなのでしょうか。 これまでにも色んな人の気持ちを踏みにじって、傷つけてきたサスケが、なんの反省も償いの気持ちもなく、ただイタチの為だけにその決意に至ったというのが、ナルトやサクラと一緒に物語を走ってきた側としてはとても悲しく思われました。あんなに追いかけてきたのに、結局サスケに届いたのはイタチだけだったというような書き方が、わたしはすごく辛辣だなと思ったのですが。 つらい過去があったら、人を傷つけても仕方がないのでしょうか。サスケをこのまま何の咎もなく許してしまうということは、つまりそういうことになる気がします。 なんだか納得のいかない巻でした。
(テッテ 2013年07月10日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
437人中、230人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。