「鬼星人編」ラスト、玄野と和泉のWガンツソード・・・
「大阪編」ラスト、ぬらりひょん戦でのホストざむらいの助太刀・・・
こういうシーンを最終決戦でも見たかったです。それまでの話の積み重ねの上にある「見せ場」。最終章になってからそういったカタルシス、盛り上がりがほとんど無かったのが残念でなりません。雰囲気はアダルトながら、少年漫画のような熱い展開が要所要所にある漫画だったはずなのですが・・・

せっかく再登場したメガネくんは活躍せず、風はさっさと退場、加藤と玄野の共闘も一瞬(そもそも共闘と呼べるのか…)、吸血鬼達はただのカカシ、母船の自爆のおかげでフラの願いも台無し・・・うーんもっと面白く出来そうなのになぁ〜と、素人ながら思います。

期待していたエピローグ等の加筆はありません。連載と全く同じラストです。作者の中では本当にアレで完結のようですね。もうこの時点でかなりがっかりなのですが…笑 「あとがき」でさらにがっかりです。
本巻あとがきで「ラストの展開(及び最終章全体)はザンボット3のオマージュ」と作者は語ります(まぁ知ってる人なら誰がどう見てもそうなんですが)。そもそも最終章まるまる使ってオマージュを捧げるという意味が理解不能です。
作者は以前(単行本17巻)、自分の執筆活動を自慰行為に例えました。「自分が楽しければよい」・・・このスタンスは最終章に如実に表れていると思います。おそらくこのオマージュ、読者の誰ひとりとして望んでいないと思います。「オリジナリティも糞もねーじゃねーか!あんたの13年間と、それについてきた読者の13年間はなんだったんだよ!」と。オリジナリティに溢れた作品の終着点が「オマージュ」って・・・そりゃないよ。

13年、連載1話目から追いかけてきた身としては、最後の方も、もう少し楽しませて欲しかったな、と言うのが正直な感想です。読者に迎合せず、やりたいようにやるのは作家としてなんの問題も無いことだとは思うので、これは私のワガママなのですが・・・... 続きを読む
(ンガッシュ ンガッシュ 2013年08月19日) from Amazon Review

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