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前に知っていた情報は、「この子気に入った、と思ったら、すぐに退場しちゃうゲーム」という口コミでした。 つまり、生徒が次々減っていくものらしい、という事しか分かっていなかったのです。
平面の立ち絵や背景を立体的に配置するという2.5D空間の表現が面白かったです。 音楽、シナリオ、システム、ストーリー、キャラクター、声、ムービーどれも良かったです。
CERO:Dで17歳以上推奨ゲームですが、絵的な意味では、血がピンクにしてあったり、オシオキ(処刑)がホラーの苦手な人でも平気なレベルに抑えてあるなどして、安全です。 シナリオと設定は、精神的にシンドイのですが、
それでもクリアできました。
ギャグ・パロ・下ネタが満載で、そのお陰で、いい具合に気が抜けリラックス、深刻な場面の中にもアホなやり取りがあって、大分救われました。笑いは大事だと再確認。
裁判のメインシステムは、キャラクターのオート会話で飛び交う文字の矛盾点を言葉の弾丸「コトダマ」で撃ち抜くというアクションです。
「サイコポップ」な世界観や、個性的過ぎるキャラクター、ネタとガチの絶妙なバランス等が相まって、かなり独特なゲームになっていると思われます。
シナリオ、セリフ、サブタイトルを通して、「絶望」と「希望」というのがキーワードになっています。 絶望という種を育てるのが希望なら、いっそ希望など抱かない方が良いのか、それとも、人間には、どんなに絶望的状況の中にも希望を見出し絶望に打ち勝つ力が備わっているのか。
キャラクターは、通常の会話時は、一部ボイスつき、学級裁判はフルボイスとなっています。 学園長モノクマの声は、大山のぶ代さんです。ドラえもんボイスで、とんでもないセリフを口走りますので、そのギャップがインパクトありました。 残酷なセリフはいかにもな悪役ボイスで言うより、のほほんとした能天気な声で言った方が破壊力あるもんですね。
学級裁判以外の場面は、一人称視点で3Dマップ上を移動しつつ、人に話しかけたり、気になる所を調べたりする、古典的な(?)アドベンチャーゲームとなっています。
全体的に音楽がすごくかっこいいです。場面にマッチしていて、いい具合に絶望感ややる気、わくわく感などを煽ってくれます。
他キャラクターとの好感度システムも導入されています。(クリアには必須でない為スキップが可能です) 各章の殺人が起きる前に、自由行動時間があるのですが、キャラクターに話しかけ、プレゼントを渡す事で親密度が上がるのです。 それにより、裁判や移動、探索にに有利な能力を手に入れられますし、メンバーのバックグラウンドを知る事ができるのです。 キャラクターについて知り得た裏設定は、「通信簿」に書き加えられていきますが、シナリオへは一切影響しません。 なぜなら、殺人の動機がキャラの個性や過去、人間関係に強く依存しているため、人だけ挿げ替えるというシナリオ分岐はかなり難しそうなのです。 通信簿を伸ばすと、キャラクターへの理解と愛着が増しますが、その反面、殺人や処刑で受けるプレイヤーの心理的ダメージが増すという諸刃の剣です。
「学級裁判」は、全ての証言と証拠が揃わないと始まりません。つまり、「殺人の起った一定時間後に開廷される」という設定ですが、制限時間はないので、焦る必要なくマイペースにプレイできます。
おおまかに言うと、良く出来たゲームでお勧めです。おもしろいです。ゲームとプレイヤーの相性については、人に寄りけり過ぎて、実際やってみないと分からない、という所だと思います。
(ymwWsB130916 2013年09月17日)
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