きららマギカ創刊号で巻頭になっており、その後何度も巻頭に掲載されたきららマギカの看板と言える作品です。
この雑誌の通常連載の唯一のシリアスもので、いわゆるifものです。

ワルプルギス戦のさなか、まどかが契約するためにほむらのもとにやってくるところから始まります。
ほむらの閃きでまどかごとループし、(冒頭の時間軸では本編と同じような理由で他の3人は助からなかったようなので)今度は3人とも助けようとしますが
実はその場にいたキュウべえもついてきており、ほむらを排除してまどかを魔法少女にしようと動く、というのが1話目です。
ほむらは本編では3人といい関係を作れませんでしたし、キュウべえはまどかを魔法少女にしようとする最大の目的は元のままですので、
魔法少女に関する知識を持ったまどかがどう立ちまわるんだろうかと当初は期待していましたが…。

本巻収録分では、まどかが原作と異なる行動をとった箇所はほとんどありません。マミを一度助けたくらいでしょうか。
本作品の一番の問題はこの点だと思います。
本編中ではソウルジェムを投げ捨てたり自暴自棄になったさやかの説得をしようとしたりと良くも悪くも行動しており、
その上本作では魔法少女のことを色々知った上で契約しようとするくらいには肝がすわっているはずです。
一応後述の理由があるとはいえ、逆にキュウべえは本編と異なる行動をいくつか起こしており、
その結果ほむらにとって原作よりも悪い流れになってきているので、読んでいてイライラする事が多いです。

ほむらたちは前回ループの失敗点で間違えないように行動しようと冒頭で方針立てしたため、本巻は基本的に本編通りに進行します。
結局は願い叶わず本編通りマミはお菓子の魔女に殺され、さやかは契約します。本巻最後になってキュウべえの暗躍によりようやく流れが変わってきました。
本巻の山場はマミvsお菓子の魔女と思いますが、まどかに見せ場を作るのとさやかがほむらを本編以上に憎悪するような展開にした結果、
マミがかなり無理矢理な殺され方になっており、マミファンは納得がいかないと思います。... 続きを読む
(千歳 2013年09月12日) from Amazon Review

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