50%くらい長澤まさみを見て、30%くらい森山未来を見て、10%くらい麻生久美子を見て、その他10%くらいという感じだろうか。長澤まさみファンにはたまらんだろうな。

もっとご気楽な内容だと思っていたのだが、特に森山未来が地下道で麻生久美子におもいとか言って、そこから麻生久美子が森山未来を引きずり倒して泣くシーン、あれは身につまされたね。ある程度女と付き合ってきた男なら、なんか同じような状況になったことがあると思うけど、そんな時を思い出したと思うよ。その時の切なさとかね。

でも麻生久美子が朝ホテルから出てきて、牛丼を大食いするシーンに象徴されるように、女って基本的にしぶといというか、たくましいんだよね。こんな映画を見て、オレが昔の女を何人か思い出してしまうのは、そして多かれ少なかれ彼女達に(なんだか)申し訳ないな、という気持ちがするのは、所詮、男の一方的な思いで、女ってきっと上書き保存みたいに最新のことが一番で、全部等価じゃないんだよね。オレには過去の女は全部ほとんど等価なんだけどね。

で、そんな意味で言うと、極めて男目線の映画なんだろうね。でも本当にオレも相手も20代半ば−30代前半のまだ若かった頃の体の質感が思い出されて、なぜかノスタルジックな思いもしたね。今はだいぶポンコツになってしまった体だからね。失ってくると、初めてその美しさがわかってくることは、あるね。だから、キスとか抱き合っているシーンも全然いやらしくなくて、もうほとんど若い自分を投影していたね。

森山未来は、いいね。  あの機敏な動きは、昔、野田秀樹を見て「なんでこんなに動けるの?」と思ったことに通じるね。秋から海外へ修業に出る様だけど、帰ってきたら、舞台でも見てみたいね。
(ミンミン ミンミン 2013年06月09日) from Amazon Review

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