代表で活躍する椿と連敗を喫し苦悩するETU。
表紙が内容をしっかり反映してます。

ジャイアントキリングはこの巻で大きな転機を迎えたと思っています。
達海は以前、チームが強くなるには選手、フロント、サポーター。みんなが同じ方向を向いて同じ気持ちを持っていないといけないと言っていました。
この巻でやっとサポーターたちが手を取り合い、チームを強くしようと団結します。
しかし、それとは対照的にチーム内では不協和音が静かに響いていきます。
不安を感じているチームを上手くまとめようとするがどこか納得のいっていない村越。
平静を装いながらも大量失点を心の底では気にしている杉江。
得点に絡めないと指摘され苦悶の表情を浮かべる夏樹。
若手の椿の躍動と苦悩するベテラン勢。
そして、冷たく突き放す達海。

間違ったことはやっていないはずなのに上手くいかない。
チームにとって必要なものとは?
チームが強くなるにはどうすればいいのか?
そういう意味ではETUというチームはやっとスタートラインに立ったのではないでしょうか?
そんなことを考えさせられる29巻でした。

蛇足:最近はフロントやサポーターなどチームにとって裏方の人たちのストーリーを中心に進められてきました。
それも一応の決着をつけたのでこれからはまた選手に焦点が当たっていくと思われます。
(七不思議 2013年11月02日) from Amazon Review

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