雑誌やネットで情報をマメに拾ってきた人には必要ないと思います。
「ガンダムAGE」は、(特にシナリオの部分で)どこからが「ほめすぎ・考えすぎ」「否定・批判のしすぎ」なのか見えにくいのが問題点(視聴者論争のタネ)だと思うのですが、この本でそれが解消することはないと思います。

「スタッフによる世界観設定対談」
「1アイディアレベル、厳密にはオフィシャルではない」との前置き。それなら別に要らなかったのでは。「ここまでは確実にある部分で、ここからは特に決めてません。なのでファンのみなさん自由に設定を考えて遊んでね」とでも言って片づけて、別のことをやってほしかった。なんだか中途半端にこれからの作品の拡がりに縛りを作ってしまったような。MS解説なんかとあわせて、「読み応えがある」「よく考えたな」よりも「後づけでどうとでも言えるよなぁ」というのが大きいです。

ゲームオリジナルウェアはリアル頭身・立ち絵で小さくのってます。ゲームを持ってない自分としては、ワガママですが敵を倒しているところの簡単なイメージ画でものっけてほしかったです。

あと、本放送中なにかと騒がれた日野さんの発言の真意なんかを語ってほしかったです。たとえば、

「なぜ3話を強調したのか」

勢いで言っただけなのか、それともこちらが読み取れなかっただけで、なにか重要なモノでもあったのか?
→言及なし。

「実はフリットは初代ガンダムを投影した存在」

ということは、番組のタイトル的に、「他の作品」や「ガンダム関係者」も誰かに投影されているのか?だとしたら、この作品の観方や評価にかなり影響すると思うのですが。本誌で「世間のガンダムらしさ」と「本来のガンダムの意味」にズレがある、と遠回しに言ってますし、ひょっとして本作はガンダムXのような手法の「ガンダムを考えるガンダム」なのでは。それなら日野さんや監督の、「ちょっと変わった、異端児的なモノをやりたい」というのも頷けるのですが→これも言及なし。... 続きを読む
(無名 2013年03月11日) from Amazon Review

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