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毎回息もつかせぬ展開と緊迫感の伝わってくる試合展開の描写が素晴らしい作品であるが本巻は クイーン戦の若宮クイーンと猪熊六段、名人戦の周防名人と原田先生、 それぞれの思いと背負っているものが交錯する。
そして遂に、この二つの頂上決戦も決着。
まず、クイーン戦は、詩暢がクイーン戦での初黒星を喫し、崩れた状態から千早が作った襷をかけ そこから崩れかけた精神状態から立ち直り、猪熊六段との熱戦。
この戦いで詩暢も何か吹っ切れた感じがしたし、長年凝り固まっていた心の内にも変化の兆し。 ここからクイーンがどう変わっていくのかちょっと楽しみである。
三度目の産休でカルタを諦めようとする 猪熊六段に対して声をかける山城専任読手の言葉が、いい味出してます。
>若い人の立ち止まりは種を埋めてるようなものだと思えるのよ 私から見たら、あなたも「若い人」よ 戻ってくるのよ
このセリフからして、やっぱ山城さんは人格者だわ〜としみじみ。 この25巻を代表する名言の一つであろう。
そして名人戦、なりふり構わず、修羅と化した原田先生の闘志と執念がすごい。 また、周防名人の過去、家族、そして目の弱点の秘密も明らかになる
千早や太一、白波会の弟子たちの期待を一身に背負う原田先生、 これはどちらも引けないものを背負ってる者同士のまさに、死闘というべきであろう。
本巻は前巻に引き続き、ニコ生ネタが結構小ネタとして引っぱっているが、 周防名人のおばにあたる兼子さんと新のニコ生に悪戦苦闘する姿には 緊迫の展開の本巻においては緊張感をときほぐす場面になっていて、 こういう現実にあるものとをリンクさせ描写する手法をとる、作者末次さんのにくい演出が、またいい。
それにしても、またしても急上昇思考というか突発的な思考回路の千早。 千早はやっぱ周防名人とガチで勝負したいのか?と。 いやいや、名人の事より今はクイーン戦でしょと(笑)...
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(yasu 2014年07月11日) from Amazon Review
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