月詠云々より吉原の設定を見直さなければならないと思う。題材が題材だけにもっと慎重に扱うべきだったなと思います。史実と混同するなと言われるのは百も承知ですが空知先生は吉原をキャバクラやスナック感覚でしか捉えていない感が否めません。凸凹篇でも「ちょっと客と風呂 に入るだけの簡単な仕事で~」なんていうセリフにも正直ドン引きしました。いくら稼ぎが良くても大多数の女性はそんな仕事絶対嫌ですよ。やりたくないですよ。例に出していいのかは分かりませんが自分の実家の近くにも戦前まで遊廓があり(今は跡地に石碑が立っているだけですが)遊女達が葬られている墓もあります。(当然ながら無縁仏)各地から売られ故郷に帰りたくとも叶わず多くが性病でまた流行り病にかかってもろくな治療もしてもらえずに20代の若さで亡くなっていったそうです。どうせ銀魂で出すならシリアスなんかで使わず作中でも男を食い物にする女として散々ネタにしているキャバ嬢や女王様並みに弾けさせてギャグに昇華させてしまえばよかった気がします。それこそ史実の陰惨なイメージなんか吹き飛ばしてしまうくらいに。ギャグもやりたいけどガチな女の悲劇の舞台としても扱いたいという両極端な要素を無理矢理突っ込んでる事になんがかなあ…。うーん。
そして散々槍玉に挙げられている月詠ですが自分は月詠さん自体はそこまで嫌いではありません。だけど吉原の闇や悲しみを誰よりも知っている筈の月詠さんに「立派な遊女になった」なんてセリフを言わせて欲しくなかったです。例え事情を知らなかったにせよ彼女自身も売られてきた身であり遊女達の苦しみを間近に見て来た筈なのに。螢だって好き好んで遊女になった訳じゃない。ならなければ生きられなかったから。精神病んでそれでも薬を使ってまで客を取ってたっていうのはさすがに見てて辛かったです。 もう吉原を悲劇の町から解放してあげて欲しいです。
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(ぬこぬこ 2014年07月05日) from Amazon Review

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