縁あって出会い、縁あって付き合い、縁あって愛し合い、縁あって結婚し、懐妊を意識して、幾度となく性交渉に及び、
念願叶って、懐妊したところ、旦那が「どっ引き」し、イマドキのアニメや、アニメキャラのフィギュアや、マンガや、ゲームに、意図的に耽溺し、
「嫁が懐妊した」という事実を、「怖い」と表現し、事実を受け入れることに、非常に憶病となっている。
嫁としては、旦那の「趣味」を承知の上で結婚したのに、何故旦那が、自分と距離を置こうとするのかが、皆目理解できない。
アニメやフィギュアやマンガやゲームに構うように、自分にも、これまで通り構えよ!これまで通り性交渉に及べよ!

…嫁が上記の不満を、今や二児の母親となった「昔からの友人」に、ぶちまけたところ、「昔からの友人」は、顔色ひとつ変えず、こう言った。
「正直な話…女が本気で誘惑して、落ちない男なんていないですよね…?」
そして、「昔からの友人」が、嫁に対して、「非常に具体的な男の落とし方」を伝授したところ、嫁は赤面し、動転して、
「ムリッ、ダメッ、イヤッ…!」
と叫んだ時点で、「昔からの友人」は、嫁の「不満」は、体裁こそ、「旦那への愚痴」となっているが、その実態は「惚気」であると、内心で断定する。
まあ、要するに、「ハイハイ、御馳走さん」という訳だ。

ある意味、嫁以上に旦那を理解している嫁の祖母が、曾孫の命名候補を、延々羅列する場面があり、
その一部を抜粋すると、「まどか」、「さやか」、「マミ」、「杏子」、「ほむら」…と続き、「おいおいおい…」と突っ込んだ筆者であった。
なお、本エピソードの後日談で、嫁の祖母から、「「ほむら」は取り消す」との電話連絡が入っている。

…本作品は2014/4/25にリリースされているが、筆者は本作品を2014/9/23に購入した。
本作品がリリースされてから、約5か月が経過しているわけだが、奥付を参照すると、初版であった。
筆者的には本作品を大いに愉しんだし、既に30名以上のレビュアー諸氏からのレビューが投稿されていながら、1度も重版がかかっていない。... 続きを読む
(むらさめ 2014年09月23日) from Amazon Review

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