付録のトートバッグが、この本の存在意義のほぼ全て。
辛うじて救いなのは、緑川光氏の4ページ程のインタビュー。
本体価格1620円は、書籍として販売している以上、常軌を逸した
価格と言わざるを得ない。
人気作品の存在には、こういった便乗商法が常に付きまとうが、
宝島社がこんな商売をするとは、正直ガッカリした。

イラストは、ゲームとTVアニメ、劇場版と分類して掲載。
8ページに凝縮して載せている為、小さいものも少なくない。
最もページを割いているのは、グッズ紹介のページ。
読者プレゼントのカタログの役割も果たしており、合理的だが、
誰が期待しただろうか。
ペルソナのゲームとしての歴史は、見開きページ。
各作品を数行程度で紹介しているが、あらすじ程度の内容だけで、
深い考察などは一切無し。
「ペルソナQ」「ペルソナ4U2」は、最新作として紹介。
ただし、こちらも非常にザックリとした説明のみ。
幼児向けテレビ雑誌の解説みたいな内容で、愕然とした。
「コロマルとクマの描き方」も似た様なノリで、見開きで載せる
精神状態を本気で心配させるほど酷い。
ペルソナファンをバカにしてるのか、と邪推させてくれる。
巻末のメッセージカードも、取って付けた様な代物。
ハサミで切って使うらしいが、一昔前のカセットレーベル付録を
彷彿とさせた。
使用目的が漠然としている分、こちらはよりただの紙に見える。

色々な意味で薄い本誌で目を引いたのが、直筆メッセージ。
ペルソナ3、4、Qの声優全員に加え、ミュージカルペルソナ3の
キャストまで書いてくれている。
更に、ペルソナファンとして、声優の杉田智和さんや代永翼さん、
里中千枝を演じた佃井皆美さん。
モデルの宮田聡子さんや武田静加さんまで、これでもかと言う程
直筆メッセージを掲載している。
これだけ載せると、「誰だお前は」とか「何でここまで」という
思いもよぎるが、正直これで価格が上がってたら処置無し。... 続きを読む
(黄金豚 2014年09月27日) from Amazon Review

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