ステルスゲームで主人公が強すぎるのは問題だ。警報を鳴らされて敵に取り囲まれても、主人公の戦闘能力で全員なぎ倒せてしまうというのは、ステルスの意味を殺してしまう。きっと開発はそんなことを考えて今回の「1対1ならアサシンに利があるが、敵の数が4人ぐらいになると戦闘が厳しくなる」というバランスに仕上げたのであろう。また「ターゲットは必ず接近して、アサシンブレード(ナイフ)でとどめを刺さなければならない」というのは、飛び道具を用いてのお手軽暗殺の防止であろう。しかしこれらの更正はまったく焦点がずれている。

アサシンクリードの良いところは、難易度を「格好良さ」に依存しているところである。敵兵士に発見され、はちゃめちゃ戦い全員倒した後、ターゲットを仕留めるというのは格好が悪い。ならばやはり音もなく忍び寄ってターゲットのみを暗殺して消えた方が格好がいい。このように、それぞれのプレイヤーが抱く「最も格好の良い暗殺」を全て「正解」として受け入れ、再生してくれるのがアサシンクリードの良さであった。

しかし、今作では「正解」の暗殺手段が非常に絞られている。そのせいで私の考える「最も格好の良い暗殺」は軒並み「不正解」の印を押され、敵に発見され、煙幕を使って逃げ、一人ずつ敵兵士を倒し、パーティー会場が死体だらけになったところでようやく暗殺にたどり着くといった具合だ。

以下私が「不正解」を押された暗殺
・重装備の近衛兵に守られたターゲット、接近が困難なので銃で仕留めよう。→接近してアサシンブレードでとどめを刺さなければならない。
・正面からなので目視はされるが、あっと驚いている間に体重を乗せたエアアサシンで喉にブレードを突き立ててやろう。→ターゲットに力負けして、腕力で押し返される。
・進入経路に複数の敵兵士が巡回中。障害物の影を縫って痕跡も残さず進入しよう。→高台の見張り兵がどうやっても死角がない。仕方がないので飛び道具で仕留めたいが、妙に主人公の銃の射程は短い。発砲音を聞かれそうな距離で射殺。(ここで発砲音で気付かれないのも萎える要因)... 続きを読む
(sui 2015年01月14日) from Amazon Review

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