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企画・プロデュースに徹していた志倉千代丸さんが、筆を取りました。 5pb.のシナリオライター・林直孝さんは関わっていませんが、なんの問題もなく読める文章です。 過去作を楽しんだファンならば、読みにくさは感じないでしょう。
科学アドベンチャーシリーズ第五弾。 【CHAOS;HEAD】【STEINS;GATE】【ROBOTICS;NOTES】から連綿と続くサイエンスフィクションは、ついに禁忌といえるオカルトに手を出します。 「これ、論理的に説明する気ないだろ」と言いたくなるような超常現象オンパレードです。 具体的には、マジな超能力者の一人称パートがあるくらい。
なお、科学アドベンチャーシリーズの系譜はキチンと受け継がれています。 Tipsは巻末に収録してありますし、 今回も新たな[イタい主人公]と[ヤバい女の子]が、全貌も何も見えない事件に知らず知らず関わっていきます。 けっこうホラーなシーンもあります。苦手な方は要注意。
さらに今回はNVL(Novel)ということで、ADVと明確に差別化しています。 シナリオが群像劇です。 ADVは、原則として主人公の一人称で進みますが、本作は違います。
視点をいくつも作っていて、章ごとに一人称が変わります。 小説の持ち味を活かして、視点を次々と変えていきます。 これによって、過去作では味わえなかった「街全体で流れつつある不穏な空気」が伝わってきます。 これが非常におもしろい。今後どのような事件が起きるのか、期待と緊迫感が膨らみます。
一巻では主要人物の9人中1人は未登場。 登場している8人についても、パーソナルにほとんど触れておらず、未知数です。 今後活躍するであろう彼らがどのようなバックボーンを背負っているのかも、楽しみです。
ちなみに 年代が2011年か2016年かは不明ですが 物語の始まりが2月下旬からなので、個人的には2011年なのではないかと考えていました。 3月11日に向かっているのかな、と。...
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(sika 2014年10月11日) from Amazon Review
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