P4Aがとても原作に忠実で、なにより純粋に面白かったので今回Gがアニメ化すると聞いた時はとてもイキリたった事を覚えています。
無印での主人公こと鳴上 悠くんは原作より低いステータスから始まり、事件を通して最高の仲間を、そして沢山の絆を得ていきます。
数少ないオリジナル描写であるボイドクエストでの葛藤で、ぐっと彼を好きになりました。
自分の抱いていた原作の主人公のイメージとはだいぶ離れていましたが、「P4A」の主人公は間違いなく彼しかいない!と言えるくらいに良いアニメ化だったと思っています。

しかし、このP4GAの鳴上 悠くんはいったい誰なのでしょうか?
2周目前提ステMAXというアイデアは面白いと思いますが、自分が強い&知っているからという傲慢さからか序盤から困惑している陽介と千枝ちゃんをいきなりテレビの中で連れまわし、いざストーリーが始まると終始マリーと足立に固執。
まるで、『1周目でコミュMAXにしたからもう特捜隊のみんなは用済み!』とでも思っているようで正直腹が立ちました。

「自分は空っぽなのではないのだろうか?」と怯えていた彼より、今の『持っている』彼の方がよっぽど空っぽに思えました。

マリーを「メイン」に進めていくことは、あくまでゴールデンのアニメ化なので問題ないと思います。
しかし、1のマキちゃんなどとは違い、あくまでGからの追加キャラである彼女を「ヒロイン」として描いてしまうのはいかがなものかと感じます。
特別な女性を1人選ぶ主人公、股をかける青年と化す主人公、作中では報われぬアッーいを貫く主人公、菜々子が成人するまでひたすらに時を待つ主人公など、様々な可能性の芽を摘んだ事はまさしくギルティ。罰はよ状態に。

楽しみにしていた追加イベントにもことごとくマリーが介入→りせちーの見せ場は奪われ、陽介の相棒感が減り、直斗を筆頭に特捜隊の女子陣が映る時間が大幅に削減されたのも個人的にはとても痛いところでした。
ラストに近づくにつれ、ああハイハイもう2人の世界で好きにしてくれよ・・・と無気力症に。... 続きを読む
(koco 2015年02月11日) from Amazon Review

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