もしあなたが「最もゲームに求めるものは何ですか?」という問いに対し、「それは没入感だ!」と胸を張って答えることができる人であるならば、これ以上このレビューを読む必要はありません。あなたにとってこのゲームは「買い」であり必ずやあなたを満たしてくれるでしょう。

舞台は核崩壊後のロシア、その荒廃感はどことなくFALLOUT3を思わせます。生き残った人々は汚染されて生活できなくなった地上を捨て、地下鉄にその生活圏を移すことを選択しました。主人公は駅と駅を結ぶ地下の世界を、時には汚染され魔物が支配する地上を様々な人物に出会いながら旅をしていきます。
旅の障害として魔物が存在し、人間同士でさえも、ファシスト、共産主義など様々な思想が存在し、一枚岩ではなく、時には敵として襲いかかってきます。未来のお話であるにもかかわらず、なんとなく世界大戦時代の匂いもするような不思議な世界観です。戦前に使われていた通貨はその価値を失い、弾薬が通貨の代わりになっています。この辺りにリアリティと説得力を感じるんですよね。

ガスマスクのフィルタを手動で交換しなくてはならなかったり、返り血でゴーグルが汚れたら手で拭う必要があったり、電気を使う装備品は一定時間で手動で充電しなくちゃいけなかったり、エア圧縮式の武器はエアをいちいちスコスコする必要があったり、こういった七面倒くさい作業が逆に没入感を向上させるのに一役かっているのが特徴です。
外国のゲームはプレイヤーをゲームの世界に引き込むのが非常に上手なんですよね。

しかしこの作品をひとつのゲームとして見た場合、FPSというジャンルにおいてこの作品が特別優れているな、と感じる所はあまりありませんでした。
対モンスター戦ではもの凄いスピードと数の暴力で迫ってくるのでショットガン以外の武器はあまり効果がなく、単調なバトルになりがちです。
主人公の足は遅く(カメラの移動も最大に設定してもあまり早くありません)、回避行動等も無いため、ボスバトルではヤキモキさせられます。... 続きを読む
(tamaノコシ 2014年12月15日) from Amazon Review

この口コミ&評価は参考になりましたか?はい いいえ
338人中、150人の方が「この口コミ&評価が参考になった」と投稿しています。