とても酷い、とても酷すぎる最終巻でした。

詳細な内容についてはすでに他の方が述べていますので省きますが、読んでいて幸せになることはまずないので、覚悟を決めて読むことを強く勧めます。これまでのストーリー崩壊や前巻でのあまりの酷さを踏まえ相当な覚悟をもって読みましたが、やはり受け止めるのがとても辛い結末でした。正直、10巻の時点で未完になっていた方が読者としてはまだマシだったかもしれません。作者個人の主張をキャラクターの心情や台詞として表現してしまっている部分も、いきなり物語には関係ない理解不能な文章を叩きつけられた感じでとても悲しくなりました。

そもそも肝心のストーリーが最初から滅茶苦茶でした。あれほど惨憺たることになったクリスマスの事件は新学期が始まった際、小鷹が「自分は不良ではない」といった自らの説明をしたことであっさり皆と和解し解決します。夜空が小鷹をフォローしたというのもありますが、その夜空もクリスマスの件ではみなから非難される立場であったという設定はまるで無かったかのようになっています・・・学級崩壊を思わせるほどのクリスマスだったにも関わらずこれでその件は終了します。驚いたことに10巻における山場はすぐに解決しまったのです。あれほど膨大なページを費やして描かれたいじめにも近い光景がわずか数ページで解決とは・・・人狼ゲームといい本当にいきあたりばったりでストーリー変遷に驚きです。... 続きを読む
(sakura 2015年08月26日) from Amazon Review

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