後編である真実と幻想の夜想曲もプレイし終わった後の総合評価としてレビューします。
原作は未プレイ、原作者の前作にあたる「ひぐらしのなく頃に」は全てプレイ済です。

適度に休憩を挟みつつオートモードで読み進めていって前編である本作はは70時間、
後編は60時間、合計して130時間程度という長大な物語でした。

まずキーテーマとしてミステリーかファンタジーかがこの作品最大の焦点でありましたが、
全てを読み終えて自分は結果的にはこの作品はファンタジーだったと判断しました。

本格ミステリーを彷彿させる現実描写とそれ打ち砕くための相反する魔法を主体とする幻想描写。
この両方を織り交ぜながら物語が展開していき、まずは読み手に考えるための情報を与えていきます。
そして読み手側はそれら数々の情報を元に自分なりの考えなり推理なりを展開し、
やがて物語の深淵を垣間見ていくという流れです。

そしてこの作品が他の読み物と決定的に違うのは、登場人物が作中で駒として動く反面、
上位世界の中でそれらを客観的に解説、あるいは自己の当時の心情や推理を展開していくというもの。
したがって実際の悲劇が起きる劇中、それらを客観的に判断する上位世界、そして更にそれを見ている
更なる上位世界者たる私たちプレイヤーと視点が3層構造に分かれます。

劇中で起こった出来事や事件を上位世界が疑い、上位世界の語りや検証を私たちが疑う構造。
非常に解りにくくややこしいものですが、通常の物語と読み手だけの2層状態だけでは
決して造りようのないミスリードを展開させれる点ではうまく考えたなと思います。

自分はミスリードを誘うそれ自体がミスリードであるというものを始めて経験したやもしれません。

赤文字システム、青き真実など、物語を盛り上げるための演出の一環として
取り入れられた仕組みやギミックも非常に面白く、演じている各声優達の
迫真の演技とも相まって赤と青の鍔迫り合いなどは非常に見応えがありました。... 続きを読む
(Vermilion 2012年10月08日) from Amazon Review

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