まず最初に、過去のシリーズ(1〜3)のようなゲームを求めている人にはお勧めできません。
キャラクターと設定を引き継いだ、全く別のゲームのような作品です。

メタルギアソリッドシリーズが1〜4の間に大きな変化を遂げましたが、
力押しで敵を倒せた初期作品に比べ、「いかに敵に見つからないように進むか」
という点に特化したという意味では天誅シリーズも同じものを感じます。

忍者という点を考えればそれは正しいと思いますが、
正直ちょっとやり方を間違ったんじゃないかなと思います。

今までの天誅は、マップを縦横無尽に飛び回り、プレイヤーの自由な発想で敵の倒し方や、
攻略ルートを見つけていくというゲームだったと思いますが、
今作にいたっては、決められた位置まで進み、決められたアイテムを使う。
それをしないと即終了。非常に一本道なパズルゲームのようです。
天誅を代表するアイテム「鉤縄」で屋根に上る事も出来ません。(そもそも鉤縄自体が存在しません)

正解ルートを発見できた時の達成感はありますが、天誅にそれを求めているかと言われれば微妙です。

地形などの影になる部分に居れば、敵が目の前に居ても気付かれませんが、
ちょっとでも影から出ると、かなり離れていても即発見されます。
いくらゲームとはいえそれは極端すぎます。

敵に発見された時の展開も納得がいきません。
刀を持っていないと、相手が雑魚でも無抵抗で殺されます。
刀を持っていれば「チャンバラモード」へ移行しますが、これもかなりの曲者です。
結構速い速度で繰り出される敵の斬撃の方向に合わせて連続でキーを入力して防御、
それに耐えたら今度は反撃を繰り出す。
雑魚相手でもこちらはかなりの回数の攻撃を当てないといけないのに、
相手の攻撃を一度でも食らうと即死です。
ボス戦もこのチャンバラモードで行われるので、慣れないと先に進めません。... 続きを読む
(IX 2009年07月24日) from Amazon Review

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