狙ったものでしょうか?今の時代にマッチしていると感じました
検事自体、逆転裁判時代から「敵対する存在」として悪役としての役割が与えられてきましたが
昨今の情勢を見るに「検察とは?」「真実とは?」といったテーマの大切さがぐっと深まっていると思います。
逆転4でも裁判員制度に対する問題提起がありましたが、こちらはより本質に食い込んでいると感じました。
本作ではシリーズの中でも特に多く「そんなデタラメな言いがかりで逮捕されてたまるか!」と噴飯モノのシーンがたくさんあります。

ゲームとしては逆転シリーズとして確立されてきたものの上に立っており
シナリオは悪く言うと漫画っぽいデフォルメされたものです。
その点は良くも悪くも「いつもの逆転」と言えます。(より探偵モノっぽくなったかな)
通例どおり、感じ取った矛盾を上手く指摘できずにヤキモキする場面もありますが
最悪セーブ&ロードで総当りという手が残されているので…

逆転シリーズは「痛みを伴う道も信じあえる誰かと乗り越える」というテーマがあるのだと勝手に思っているのですが
その点で本当に本作はミクモというキャラクターに支えられているなあ、と感じました。
(もちろん、イトノコさんやシガラキさんの存在も大きいのですが)
検事シリーズはこと、4の失敗(と断言します)を踏まえて、キャラクター作り(外見に限らず)を行ったのでしょう。
顔がコワイと作中でいろんな人に言われながらも、
人生観の転換を終え、随分ヤワラかくなったミツルギの姿も私は好ましかったです。
(ちなみにまだまだ時系列としては4より前です)

ゲームとしての進歩はしていない、と評価されても仕方ないと思います。
しかし、間違いなく逆転シリーズのシナリオの流れを汲んでいる作品です。
「あの人達が出てくる新しい話が見たいなあ」という従来作品のファンであれば楽しめると思います。
(かといって既存作を全部プレイする必要は必ずしもないと思いますけどね、そのくらいが楽しみがある気もします)... 続きを読む
(n2 2011年02月15日) from Amazon Review

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