クロノシリーズやゼノギアスでおなじみのゴールデンコンビ、シナリオ・加藤正人と音楽・光田康典の最新作という事で大いに期待していました。・・・が、蓋を開けてみれば、加藤節どころか素人が書いたとしか思えない陳腐な台詞回し、不自然なやり取り、怪しい日本語、理解不能なキャラクターの暴走・・・。「これは本当にあの加藤正人が書いてるのか!?」という疑問を抱きながら迎えたエンディング。スタッフロールを見ると、「オリジナルシナリオ」に加藤正人の名前があり、なんとその後で「シナリオ協力」としてズラズラと聞いた事の無い名前のスタッフの名前が並べられていました。これには呆れてしまいました。インタビューによると、加藤氏はシナリオや世界設定の企画書を提供しただけで、実際のシナリオは別の人達が書いていたとのこと。

 心底ガッカリしました。しかも、ライターを生業としたスタッフに頼むならまだしも、どう考えても素人が書いたとしか思えないのです。プレイヤーにはわからないとでも思ったのでしょうか?プレイヤーは勿論、プロの仕事をナメ過ぎだと思います。好みや感性の問題ではありません。商品のレベルに達していないのです。ゲーム内容についても全く同じことが言えます。私はちょっと贅沢になっていたようです。ちゃんとした会社、ちゃんとしたプロのスタッフの元で、きちんと作られた作品であるということが、どれだけ有り難いことだったのか。それを痛感しました。

 また、光田氏の曲はメインテーマを含む数曲しか使われていません。田中久仁彦氏も、一部のサブキャラクターのデザインに協力しただけなのに、公式サイトではキャラクターデザインにクレジットされており、寝耳に水だったとブログで漏らしています。その後、クレジットは変更されました。そんな、中身で勝負するのではなくネームバリューやハリボテでごまかそうとする姿勢が、今回のような結果を招いたのではないでしょうか?作品の出来以前の問題です。こんな作品にお二人の名前を使って欲しくなかった。ファンであるなら、購入はオススメしません。世界観や設定自体は素晴らしいものがあるのに、残念です。... 続きを読む
(caat1999 2009年04月02日) from Amazon Review

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