ナンバリングタイトルではありませんがバイオシリーズの本編(正統シリーズ)に相当する作品です。
バイオの外伝作品以外でナンバリングが付いてないのはコードベロニカ以来で実に約12年ぶりの作品となります。
今作は携帯機用に作られたため購入前はボリュームやグラフィックなどに多少不安を感じておりましたが、実際プレイしてみるとそのような不安は吹き飛び、それどころか1つのゲームとしての完成度では過去のバイオ作品の中でもトップクラスの出来だとさえ感じました。

バイオハザードというゲームはバイオ4で劇的な変化を遂げ急激にアクション要素が強まりました。
以降広いエリアで一度に多数の敵との戦闘に重きを置いたガンシューティング路線へと切り替わり、結果的に従来のバイオシリーズにあったホラー要素とアドベンチャー要素が急速に姿を消すことに・・・。

そんなバイオ4にて新規ファンを大量に獲得しましたが従来のファンも根強く残っていたようで、恐らくそれらのファンの方々から「かつてのようなホラー要素に力を入れたアクションアドベンチャーなバイオをプレイしたい」といった趣旨の意見が多数カプコンに寄せられたのでしょう。
そのため今作では原点回帰を一つのテーマとして制作されており、確かに旧来のバイオシリーズに存在したホラー要素と探索(謎解き)要素が復活しています。
しかし単なる原点回帰を目指して製作されたわけではなく旧バイオ(バイオ4より前に発売されたバイオシリーズ)と新バイオ(バイオ4以降のバイオシリーズ)の融合(良いとこどり)を目指して製作されたようで、旧バイオが好きな方にも新バイオが好きな方にも満足できるような内容に仕上がっていると感じました。

本作品は本編ストーリーである「キャンペーンモード」と、ひたすら敵を倒してゴール地点を目指す爽快感溢れる「レイドモード」の2つのモードから構成されており、キャンペーンの方が初見プレイで一周約10時間ほど、レイドの方はそれ以上の時間を楽しめるようになっており、携帯機とは思えぬ大ボリュームでとても満足感の得られるものだと思います。

以下、自分が感じた今作の良い点と悪い点をまとめます。
『良い点』... 続きを読む
(赤りんご 2015年06月08日) from Amazon Review

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