「ととモノ。」として広くアピールできるだけの出来になったと言えるのではないでしょうか?
なにせ一作目はウィザードリィエクス2の劣化コピペ移植、二作目はオリジナルでバグの多い駄作と
キャラグラフィック以外は全く評価に値しないゲームでしたので…

装備品そのものの種族・学科制限を撤廃して、代わりに種族・学科によるプラス・マイナス修正を施したり
学科システムを一新してサブクラスを導入したり、前衛・後衛の数を4:2や5:1などに変更できたりと
エクスベースのWizライクから離れて、ハック&スラッシュのダンジョンRPGとして一本立ちしようという意欲は窺えます。
前作で殊に不評だったマップとトラップもかなりマイルドになっていますし、
その点に関しては格段の進歩と言えるでしょう。

…ただ、やはり不満点は残ります。既に他の方も挙げられている戦闘エフェクトはその最たるもので、
「一度見れば十分」「複数回連続で見なければならない」ものを高速カットできないのはただただ苦痛。
本作は序盤から全体呪文やブレスなどを使用する敵が多いので尚更のことです。
敵アニメーションやヒートアップ・表情アイコンの導入で止むを得なかったのかもしれませんが…。

戦闘バランスの取り方も「インフレにはインフレを」という色が強まっており、
とにかくレベル上げして良い相性技を使って対抗するといった感覚です。
雑誌等の記事で「相性は設定しなくても普通にプレイできる」と目にした記憶がありますが、
序盤に関しては相性技を駆使しなければ相当キツイのではないでしょうか?

新しい学科システムもイマイチ調整しきれていません。
特に炎術師・水術師などはそれこそ属性魔法しか覚える魔法が違わないのに、いちいち分ける必要があったのでしょうか?
しかも今作はキャラのレベルではなく、履修単位のパーセンテージで魔法を覚える仕様に変更されたため、
たとえば特定のダンジョンで炎属性に弱い敵が多いことがわかったとしても
それまで炎術師を使っていなければ転科させても使えるのは最低ランクの魔法のみ…... 続きを読む
(名乗らざる者 2010年10月09日) from Amazon Review

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