白き魔女からかれこれ20年あまり英雄伝説を追っかけているが、今回ばかりはあまりの出来の悪さに愕然とした。

ライターは断筆した方がいい。
貴族連合や領邦軍の将校にステレオタイプの悪役しかいないところからして、もう嘘臭い。
悪い領邦軍の侵略に正義の正規軍が敢然と立ち向かう。まるでアメコミみたいな図式だが、そんなに単純に善悪が別れた戦争など古今東西存在しない。中学生レベルの常識。
リアリティのある戦争を見せるなら、ちゃんと貴族連合の大義も描かないと。
宰相の鉄血政策によって秩序が破壊されて国体が揺らぐことを憂慮し、帝国の未来を思って戦っている、というところを。
それさえないなら本当に野党と変わらないじゃん。

7組だって、やってることはお使いイベントばかり。
介入しないと言いながら、内戦の行方を左右する重要な作戦の全てで獅子奮迅の大活躍。その全てが正規軍と共同歩調。
第三の風?なにそれ?誰がまともに信じるの?正規軍の別働隊でしょ。
挙句の果てに内戦終結後には英雄ともてはやされて、クロスベルまで露払いに駆り出される。
内戦はダメだが、外国相手なら戦争にだって参加しますよということか。
そこまでする義理はないはずなのに、他国まで出張って宰相のポチをやっているその思考回路が意味不明。
仲間を取り戻すどころか、仲間の墓に後ろ足で砂をかけるような愚行。

結果だけ見れば宰相と正規軍にいいように利用されただけなのに、いかにも一仕事したといった風情でラストでみんなで泣き出すシーンは薄ら寒いを通り越して滑稽にすら感じる。

戦闘シーンもシステムは奥が深いはずなのに強さのインフレが進みすぎて、後半になれば雑魚戦でクラフトゲージを貯めてボス戦で大技を連発するだけ。火力が全て。
パターンを覚えればボスでもノーダメージで勝ててしまう。

システム周りとか音楽なんかはまあ良かったけど、とてもシナリオの出来の悪さをカバーできるほどではないし…。... 続きを読む
(フーライボー 2014年11月02日) from Amazon Review

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